電子竹林:Blog

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「四十九日のレシピ」

タナダユキ監督、伊吹有喜原作。百合子(永作博美)は夫(原田泰造)の不倫、不妊治療、義理の母の介護に疲れ離婚を決意、母・乙美を亡くしたばかりの父(石橋蓮司)の元へ戻る。そこに互助施設リボンハウスで乙美の世話になったというイモ(二階堂ふみ)、そしてブラジル三世のカルロス(岡田将生)がやってくるが…。原作未読。タナダユキにしてはかなり弱い印象。子供がいない二人の女の人生を描きながら、ラストではそこを避けているのがとても気になる。さらに残した問題が山のようにありそうなのに、雰囲気だけでハッピーでまとめていいものだろうか。タナダユキの鋭い切っ先はここには感じられない。原作のせいだろうか、残念。二階堂ふみは相変わらずいい味だしていて楽しい。でも、彼女の力を100%出せている映画はまだない気がする。

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