電子竹林:Blog

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「蠢動-しゅんどう」

三上康雄監督脚本。享保の大飢饉より三年後の享保二十年、山陰の因幡藩。公儀剣術指南役・松宮(目黒祐樹)に隠し米を知られる事を怖れた城代家老・荒木(若林豪)は家老付用人の舟瀬(中原丈雄)に松宮の動向を探らせていた。また、幼い頃に藩のために父を亡くした香川は因幡藩剣術師範の原田(平岳大)を信頼し、他藩への剣術修行へ出ようとしていたが…。'82年16mm自主映画「蠢動」の自身によるリメイク。派手さはないが時代劇としての見応えは十分。殺陣は奇麗ごとに描かずにリアル感がある。物語は藩という組織のために理不尽に犠牲になっていく下のものたちの描き方が上手く、これは現代社会にでも通じる話だと思う。基本面白いのだけど地味な事は地味。

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