ポール・グリーングラス監督、リチャード・フィリップス原作「キャプテンの責務」。2009年、リチャード・フィリップス(トム・ハンクス)が船長を勤めるコンテナ船・マークス・アラバマ号はアデン湾からモンバサへ難民援護物資を運んでいたが、リーダーのムセ(バーカッド・アブデ)たち海賊4人にハイジャックされてしまう…。グリーングラス監督は「グリーン・ゾーン」(id:zom-1:20100605#p1)、「ユナイテッド93」(id:zom-1:20060827#p1)と最近の実話を扱ったのが多いけど、これも同じ。中盤までの地味な攻防戦の方はかなり面白いし、海賊をせざるを得ないソマリアの人々の背景の描き方も上手い。それでも最後は"米軍を敵に回してはいけない"という印象ばかりが残るのが残念。もっと家族愛とか感動的な展開かと思ってたけど、記憶に残るのはシールズ、スナイパーライフルSR-25、無人偵察機のイーグルアイとかばかり(^^;。まあ米海軍の全面協力だからかもしれないが。
