ナトール・リトヴァク監督、クロード・アネ「うたかたの恋」。不幸な結婚生活をおくるオーストリア=ハンガリー帝国皇太子ルドルフ(メル・ファーラー)は派手に遊び暮らしていたが、ある時、プラーター公園で17歳の男爵令嬢マリー(オードリー・ヘプバーン)と出会う…。1889年のマイヤーリング事件(オーストリア=ハンガリー帝国皇太子ルドルフと男爵令嬢マリー・ヴェッツェラの心中事件）の話。1957年米NBC「プロデューサーズ・ショーケース」で一度だけ生放送されたもの。ブラウン管をフィルム撮影したものをデジタル処理しているので画質はかなり悪い。まあ頑張って高画質にしているとは思う。物語も起伏がなく単純過ぎ、ヘップバーンも当時20代後半で17歳の役はちょっと違和感あるし、メル・ファーラーも凡庸。ヘップバーンの未見作品が見られたというだけで満足すべきか。まあ、これが生放送と知った上で見ると、カメラの移動など色々と楽しめるけど。
