電子竹林:Blog

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「誰よりも狙われた男」- A Most Wanted Man -

アントン・コービン監督、ジョン・ル・カレ原作。ドイツ・ハンブルク諜報機関テロ対策チームのバッハマン(フィリップ・シーモア・ホフマン)は、イスラム過激派として国際指名手配されている密入国の青年イッサをマークする。イッサは人権団体の女性弁護士アナベル(レイチェル・マクアダムス)を介して銀行家トミー・ブルー(ウィレム・デフォー)と接触。バッハマンはこれを利用し、さらに大物を狙うが…。原作未読。「ラスト・ターゲット」(id:zom-1:20110713#p1)の監督、これも同じで地味なシーンの繰り返しにより、余計に緊張感を作る巧みな手法は同じ。スパイのイメージとは遠いシーモア・ホフマンがやっているのもリアルな所。彼の最後の主演作。結局のところ、善悪って何、どの国や考えが善なのか、そういう疑問符が残る所が一番上手い。

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