電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「ジミー、野を駆ける伝説」-Jimmy’s Hall-

ケン・ローチ監督、ポール・ラヴァーティ脚本。内戦終結から10年の1932年、アイルランド。元活動家のジミー・グラルトン(バリー・ウォード)は、米国から田舎の母の家へ戻ってくる。やがて昔の恋人ウーナ(シモーヌ・カービー)たちと、村の芸術やスポーツの中心となっていたホールを再会するが、神父のシェリダン(ジム・ノートン)はそれに反対していた…。舞台になっている時代と背景がいい。内戦から10年、宗教、政治的対立、イングランドとの関係など複雑で、社会背景に追いついてくのがやっとなんだけど、その中で生きていこうとする人間がエネルギーが伝わってくる。時代の輪郭を静かに描き出すケン・ローチの手腕は相変わらず鋭い。かなり、かなり地味な映画なんだけどいい映画。ケン・ローチの映画が好きだったら、間違いなくオススメ。

http://www.jimmy-densetsu.jp