電子竹林:Blog

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「マジカル・ガール」-Magical Girl-

カルロス・ベルムト監督脚本。スペイン、失業中のルイス(ルイス・ベルメホ)は白血病でアニメ「魔法少女ユキコ」の大ファンである娘アリシア(ルシア・ポジャン)のために高価なコスチュームを手に入れようとする。ルイスは強盗まで決意するが心を病んだ女性バルバラ(バルバラ・レニー)と偶然に知り合い、そして元教師ダミアン(ホセ・サクリスタン)も巻き込んでいくが…。タイトルの割にはなんとも残酷というかブラックというか、なかなか無い展開のドラマ。ブラックユーモアというにはブラック過ぎて、あんまりユーモア感はないかも。それでもかなり引き込まれる話で、ラストへの怒涛の展開は意外性とスピード感に圧倒される。サンセバスチャンの作品賞と監督賞も納得の出来上がり。ちょっとした事が不幸を連鎖させていく物語は、アルゼンチン映画「人生スイッチ」(id:zom-1:20150725#p1)をちょっと連想させる。

http://bitters.co.jp/magicalgirl/