沖田修一監督脚本。売れないデスメタルバンドの永吉(松田龍平)は同棲中の恋人の由佳(前田敦子)と、故郷の瀬戸内海の戸鼻島へ久しぶりに帰郷。中学のブラスバンドを指導する父(柄本明)は熱狂的な矢沢永吉ファン、母(もたいまさこ)、なぜか家にいる弟の浩二(千葉雄大)と再会し大宴会をするが、直後に父が倒れる…。タイトルから「カルメン故郷に帰る」的なノリを狙っているのかと思った。芸術家=ミュージシャン、先生みたいな人物的構図は似ているし。実際は病気の重い題材の方が比重がある感じ。そちらのウェット感や重さに引きずられて、いいオフビート感の良さが消えている印象が強い。その部分はかなり残念。中学生の吹奏楽部もイマイチ物語的には活かせていなかったし。前田敦子はもっと他の女優ならいい面出せた気もする、千葉雄大は存在感なし。主題歌は細野晴臣の「MOHICAN」。
