電子竹林:Blog

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「のぞきめ」

三木康一郎監督、鈴木謙一脚本、三津田信三原作。テレビ局で制作のAD三嶋彩乃(板野友美)は夜中の事件発生で報道を手伝い、青年・勇太郎の怪死事件を取材することになる。奇妙な死体が気になった彩乃は知り合った勇太郎の恋人の岩登和代(入来茉里)から大学の合宿での奇妙な体験を聞く。その話から彩乃は恋人で作家の信二(白石隼也)とともに民俗学者の四十澤(吉田鋼太郎)を訪ねるが…。原作未読、原作者はホラーとしては有名で著作も多いみたいだけど読んだことない。映画は原作とモチーフは同じだけど物語はかなり違う模様。多分板野友美ありきの物語に再構成したせい。この監督の作品も初めて。ジャパニーズホラーな怖さの出し方は上手い、展開はリング的だけどディティールが粗くて前半はいいけど正体が見えた後半はダラダラしてしまう。六部殺しを使っている所も深みがあっていいのだけど後半にはつながってないし、「のぞきめ」と原因となる過去の因縁がうまく噛み合ってない感じ。ラストも物足りない。もうちょっと面白くなりそうだったんだけど残念。

http://www.nozokime.jp