電子竹林:Blog

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「レヴェナント:蘇えりし者」-The Revenant-

アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督、エマニュエル・ルベツキ撮影、坂本龍一音楽、マイケル・パンク原作「蘇った亡霊:ある復讐の物語」。19世紀前半、西部開拓時代のアメリカ北西部。毛皮採取チーム、隊長ヘンリー(ドーナル・グリーソン)、ガイドのヒュー・グラス(レオナルド・ディカプリオ)と原住民との間の息子ホーク(フォレスト・グッドラック)たちはアラカラ族の一団に襲われ、多くの犠牲を出しながら船で逃走、さらに川を避け山を越える。途中グラスは瀕死の重傷を負い、一行はホーク、ジョン・フィッツジェラルド(トム・ハーディ)、ジム・ブリッジャー(ウィル・ポールター)とグラスを残していくが…。リチャード・C・サラフィアン監督作「荒野に生きる(Man in the Wilderness)」のリメイクらしい、未見。圧倒的な迫力の映画。広角と移動と自然光を使った抑えた撮影でありながら要所に使うCGがものすごく効果的。徹底的に主人公をイジメ抜く展開もいい。それに応えたディカプリオの演技も光る。西部劇、そして復讐劇という文脈で見ていいのか分からないけど、西部劇としても傑作。最後には復讐を超えた、浄化されたような関係性さえ感じる不思議な感覚。「バードマン…」id:zom-1:20150509#p1)も良かったけど、それを上回る。二年連続でこれだけの映画を作るってのは驚きだ。

http://www.foxmovies-jp.com/revenant/