電子竹林:Blog

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「太陽」

入江悠監督、前川知大原作。21世紀初頭のバイオテロによって人口が激減、紫外線に弱いがウイルスへの抗体を持った新人類はノクスと呼ばれ、優れた知能と肉体で旧人類キュリオを支配する社会を作り上げる。キュリオの貧しい村で暮らす鉄彦(神木隆之介)はノクスに憧れるが、幼なじみの結(門脇麦)はそれに反発する。鉄彦はノクス居住地の守衛・森繁(古川雄輝)と知り合いになるが…。前川知大の劇団イキウメの舞台の映画化。SFモノでヴァンパイアものの話だけど、階級社会とその間の友情、価値観という設定はオリジナリティもあってなかなか良い。シーンから舞台が見えてくる感じはあるが、そこは映像的なダイナミズムを失っている所もあってちょっと残念感はある。もっと映画らしく映像が作れればより面白くなるところだったのだけど残念。長回しのゴタゴタなんか面白いのだけど、やはり舞台的。神木隆之介はややオーバーアクションな気もするが、キャラ設定なのか舞台の演技に引きずられているのかちょっと分からない。

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