アレックス・ガーランド監督脚本。世界最大のインターネット企業“ブルーブック”のプログラマのケイレブ(ドーナル・グリーソン)は社内抽選に当選し、ミステリアスなCEOネイサン(オスカー・アイザック)の山奥の別荘に一週間滞在する権利を得る。ネイサンとメイドのキョウコ(ソノヤ・ミズノ)だけが住む別荘で、ケイレブは極秘に開発されたAIを搭載するロボットのエヴァ(アリシア・ヴィキャンデ)を7日間チューリングテストする事になるが…。「28日後…」や「わたしを離さないで」(id:zom-1:20110331#p1) の脚本家の監督デビュー作であり、第88回アカデミー賞視覚効果賞受賞作品。全体にはミステリっぽさも強く感じる。未知との知性との対話により愛情、憎悪、妄想、論理が刺激され、自らの知性の輪郭が浮き彫りにされていく感覚は、なんか「惑星ソラリス」を連想させる。不可思議な感触を覚える。映像の作りも見事、派手さを抑え地味な作りがリアリティを生んでいる。この人、監督の才能も高いと思う。
