電子竹林:Blog

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「ブレードランナー 2049」-Blade Runner 2049-

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督。2022年、大停電により電子記録が破壊され社会は荒廃、タイレル社は倒産する。2049年、ウォレス社の新型レプリカントであるK(ライアン・ゴズリング)は旧型レプリカントの解任業務ブレードランナーの職に就きながら、ホログラフィAIのジョイ(アナ・デ・アルマス)と過ごす日々。Kはある解任作業の不明点からウォレス社CEO(ジャレッド・レト)の命によりネクサス6型レイチェルとデッカード(ハリソン・フォード)を追う。ウォレスの秘書ラヴ(シルビア・ホークス)もKを尾行するが…。P.K.ディックとリドリー・スコットによる名作の続編の重責を十分に果たしていると思う。生命、自己、意識、記憶とは何かということを、レプリカントという存在の輪郭から描くメインテーマも深く心に沁みてくる。映像はあくまでも美しく、まるでタルコフスキーのような繊細さ。ジョイの存在も良かったし、出番少ないけどアナ(カーラ・ジュリ)の透明感がある存在も面白い。「メッセージ」(id:zom-1:20170527#p1) といいヴィルヌーヴ監督は凄いな。つまらんという人の感性が分からない。

http://www.bladerunner2049.jp/