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「ロダン カミーユと永遠のアトリエ」-Rodin-

ジャック・ドワイヨン監督。1880年、パリ。40歳の彫刻家オーギュスト・ロダン(バンサン・ランドン)は国から依頼されるようになり、代表作となる「地獄の門」の制作を始める。ロダンは内妻ローズがいたが、弟子のカミーユ・クローデル(イジア・イジュラン)と親密になって行く…。2017年の没後100年記念のロダンの伝記映画。アトリエの再現が凄い。多分、細部まで考証が行き届いているのだと思う。その場での制作シーンはかなり見所になっている。道具や素材やアトリエ、その中の光の具体まで興味深い。でも物語的にはなんとも退屈でエピソード並べただけでメリハリない。上っ面で芸術家としてのロダンの精神にはまるで入り込めてない。映画的にはもちろん、1988年イザベル・アジャーニ主演「カミーユ・クローデル」の方がずっと良い。

http://rodin100.com/