グレタ・ガーウィグ監督。2002年、カリフォルニア州サクラメントのカトリック系高校に通い、自らをレディ・バードと呼ぶクリスティン(シアーシャ・ローナン)は閉塞感のある街を出てNYの大学進学を希望し母親(ローリー・メトカーフ)と対立していた。クリスティンは親友ジュリー(ビーニー・フェルドスタイン)と演劇クラスに入りダニー(ルーカス・ヘッジズ)と出会うが…。女優のグレタ・ガーウィグが監督、出身地米カリフォルニア州サクラメントやクリスチャンの高校の生活の描き方がディティールまで気が利いていてリアルで面白い。911の翌年という絶妙な時期もうまく使っている。単純なボーイ・ミーツ・ガールと思いきや展開は複雑、17歳の繊細でありながら大胆な心の動きを上手く描き出している。
