電子竹林:Blog

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「蜜蜂と遠雷」

石川慶監督脚本、恩田陸原作。注目される芳ヶ江国際ピアノコンクールへ挑戦するコンテスタントたち、母の死がきっかけの7年のブランクを持つかつての天才少女・栄伝亜夜(松岡茉優)、楽器店で働き生活者の音楽を目指す高島明石(松坂桃李)、ジュリアード音楽院在籍中のマサル(森崎ウィン)、そして伝説のピアニストであるホフマンの推薦状を持つ無名の少年・風間塵(鈴鹿央士)…。原作は直木賞本屋大賞、観た時は原作未読だったがすぐに原作を読む。長い物語を上手くカット整理統合して映画化している印象。映画向けにちゃんとテンポや見どころを作っている。主人公が全員日本人になるという無理感はあるもの、映画としてはそれほど違和感はない。メインの四人はそれぞれいいが、出番少ないが平田満光石研たちの脇役もいいし、斉藤由貴鹿賀丈史も悪くない。松岡茉優の演奏で揺れる髪型のリズムがすごく効果的でちょっと感動、神は細部に宿るな。演奏シーンはそれぞれ好き。監督の「愚行録」とは真逆感。

https://mitsubachi-enrai-movie.jp/