是枝裕和監督。フランスの国民的女優ファビエンヌ・ダンジュヴィル(カトリーヌ・ドヌーブ)が自伝本「真実」を出版、米国で暮らす脚本家の娘リュミール(ジュリエット・ビノシュ)はTV俳優の夫ハンク(イーサン・ホーク)、娘シャルロット(クレモンティーヌ・グルニエ)と母の家を訪ね、リュミールは自伝が嘘だらけなのに驚く。ファビエンヌはちょうど、アンナ(リュディビーヌ・サニエ) 、マノン・ルノワール(マノン・クラベル) たちとのSF映画の撮影中だったが…。四世代ぐらいの女優対決感があるところが面白い(なのに吹き替え上映多いのはなぜ)。是枝の冴え感はあんまりないな、物語はいいけど。やはり海外撮影だと色々と勝手が違うのかもしれない。劇中で撮影しているSF映画の原作が多分ケン・リュウの「母の記憶に」なんだけど、このメンバーでメチャ映画化して欲しい。フランスのスタジオ撮影が分かるのもいい。「汚れた血」のビノシュの存在感はすごかったけど、こんな大女優になるとは思ってもみなかった。
