電子竹林:Blog

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「母との約束、250通の手紙」-La promessa dell'alba-

エリック・バルビエ監督、ロマン・ガリー原作「夜明けの約束」。ユダヤポーランド人のニーナ(シャルロット・ゲンズブール)はフランスへ移住、仕立服店を開き一人で息子ロマン(ピエール・ニネ)を育て上げる。作家としてロマンが成功する事を信じるニーナだが、ドイツではナチスが台頭、やがてロマンは自由フランス軍に参加するが…。1980年に拳銃自殺した作家ロマン・ガリーの自伝映画。読んだことない人。未見だが1970年に「Promise at Dawn」というタイトルで米国で映画化されているみたい。二時世界大戦直前のフランス、そのユダヤ系移民、さらに自由フランス軍と要素としては面白くなりそうな背景なんだけど、なんかイマイチ。全体には子供をコントロールしまくる毒親とそれに翻弄されるダメ息子の話にしか見えないのが困る。まるで美談には感じられない。フランス人的な感覚ではわからないが。ゲンズブール「なまいきシャルロット」 の時代から随分と遠くへ行ってしまったもんだと思った。

https://250letters.jp