電子竹林:Blog

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「スケアリーストーリーズ 怖い本」-Scary Stories to Tell in the Dark-

アンドレ・ウーブレダル監督。1968年ベトナム戦争の時代、ペンシルベニア州ミル・ヴァレー。ハロウィンの夜、高校生のステラ(ゾーイ・コレッティ)、オギー(ガブリエル・ラッシュ)、チャック(オースティン・ザユル)は仮装で出かける。いじめっ子のトミー(オースティン・エイブラムス)とチャックの姉がデート中のところにいたずらを仕掛け、逃げた三人は流れ者ラモン(マイケル・ガーザ)の車に助けられる。四人は街の創設者ベロウズ家の幽霊屋敷に忍び込み、隠し部屋で失踪したサラの本を見つけるが…。ギレルモ・デル・トロが企画・製作の作品で、彼らしい怪しく奇妙なオドロオドロしさに期待。今年の始めでは「ミッドサマー」に続く期待作でもある。単純な脅かしだけのホラーものではなく、高校生の人間像の描き方がなかなかに上手い。それは最初の5分の人物の描き方ですぐに分かる。中でも、ゾーイ・コレッティは大物になりそうな器だな。「ゴーストワールド」の時のソーラ・バーチを連想させる。原作はアルビン・シュワルツの児童書 「スケアリーストーリーズ 怖い本」 シリーズ。内容と絵が恐ろしいために全米で学校図書館に置くのを反対されたという逸話が面白い。ある話は「あるところに、煙突から血まみれの生首が毎晩落ちてくると言われる、恐ろしい家がありました」で始まる…、これだけでも凄さが分かる^^;。

https://scarystories.jp/