電子竹林:Blog

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「パブリック 図書館の奇跡」-The Public-

エミリオ・エステベス監督脚本制作。オハイオ州シンシナティ、スチュアート(エミリオ・エステベス)は公共図書館の3Fに務め、相棒はマイラ(ジェナ・マローン)、最近、アパート管理人のアンジェラ(テイラー・シリング)と仲良くなる。ある厳寒の閉館時間、ホームレスのアンダーソン(ジェフリー・ライト)、ジャクソン(マイケル・K・ウィリアムズ)、ビッグ・ジョージ(チェ・“ライムフェスト”・スミス)たち約70人が凍死から逃れるために図書館に立て篭もろうとする。市長候補のジョシュ・デイヴィス(クリスチャン・スレイター)は強硬な態度で望み、TVリポーターのレベッカ(ガブリエル・ユニオン)は扇動し、そして警察の交渉人ビル(アレック・ボールドウィン)が現れるが…。地味ではあるが、パンチが効いた社会派ヒューマンドラマ。悪役はステレオタイプだけど、ホームレスと図書館の人々それぞれの背景が見えてきて、物語に深みを与えている。「怒りの葡萄」の使い方もいいな。1948年米国図書館協会の「図書館の権利宣言」契機になった本だから二重の意味になってる。80-90年代のスターが勢揃いする、俳優の顔ぶれは豪華。舞台はほぼ図書館だけで、こじんまりした空間で低予算なのかも。

https://longride.jp/public/