電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「アルプススタンドのはしの方」

城定秀夫監督。夏の甲子園、母校の1回戦の応援のために演劇部のあすは(小野莉奈)とひかる(西本まりん)はスタンドの隅に座るが、そこに元野球部の藤野(平井亜門)がやってくる。また、同じ隅に宮下恵(中村守里)もいたが、宮下は学年一位の成績を吹奏楽部の久住(黒木ひかり)に取られたばかりだった…。2017年第63回全国高等学校演劇大会で最優秀賞となる文部科学大臣賞した、東播磨高校の戯曲の映画化、元は未見。脚本がめちゃくちゃ上手い。これが高校生が書ける世界なのかと驚かされる(訂正:脚本は先生みたい...)。スタンドの端で展開される高校生の青春一幕、75分と短いけど、そこに凝縮された高校生のモヤモヤとした感覚が見事。何人かの人物は出てこないからこそ印象的で、そこはベケットゴドーを待ちながら」を連想させる(あるいは「大怪獣東京に現わる」か)。

https://alpsnohashi.com/