電子竹林:Blog

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「偶然と想像」

濱口竜介監督脚本。モデルの芽衣子(古川琴音)はヘアスタイリストつぐみ(玄理)が気になっている男性(中島歩)の話を聞くが、それが元カレだと気づく…「魔法(よりもっと不確か)」、佐々木(甲斐翔真)は単位の逆恨みから奈緒(森郁月)を使って大学教授の瀬川(渋川清彦)を落とし入れようとする…「扉は開けたままで」、20年ぶりの同窓会の帰りに偶然に再会した夏子(占部房子)とあや(河井青葉)は思い出話を咲かせていたが…「もう一度」の三作オムニバス。2021年ベルリン国際映画祭銀熊賞。それぞれ、基本は会話劇だけど不思議な味わいを持ったものばかり。演劇にしてもかなり面白くなりそうな気がした。これが海外で受けるっていうのも不思議な感じだが、「ドライブ・マイ・カー」も同じ雰囲気か。古川琴音は普通にしゃべっているだけで魅力的だけど異常さも感じられて、凄くいいキャラだよなあ、出ているだけで映画になる。渋川清彦の教授ぶりもよかった。

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