ケネス・ブラナー監督脚本。北アイルランドのベルファスト、9歳のバディ(ジュード・ヒル)は母(カトリーナ・バルフ)、父(ジェイミー・ドーナン)、兄(コリン・モーガン)との四人暮らし。近所には祖母(ジュディ・デンチ)、祖父(キアラン・ハインズ)もいる。平和な日々だったが、1969年8月15日、プロテスタントの武装集団がカトリック住民への攻撃を始め、分断がおこるが…。ケネス・ブラナーの自叙伝的作品、地味だがしっとりとしたいい映画。緩急もあって、テンポもいい。白黒の映像も効果的。俳優陣もアイルランド系で集めているので言葉もリアルなんだろう(まるで分からないけど)、ジュディ・デンチだけは母親がアイルランド出身だけど。「チキ・チキ・バン・バン」(イアン・フレミングが原作で、ロアルド・ダールが脚本の子供映画ってすごくない?)の映像がスクリーンで見られたのは嬉しい、カラーだったし。