電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「ボイリング・ポイント 沸騰」-Boiling Point-

フィリップ・バランティーニ監督。クリスマス前の金曜日で予約いっぱいのレストラン、シェフのアンディ(スティーブン・グレアム)は妻子別居と衛生検査とトラブルだらけ。スーシェフのカーリー(ビネット・ロビンソン)はなんとか厨房を仕切るが、そこにアンディのライバルのアリステア・スカイ(ジェイソン・フレミング)が評論家を連れて来店する…。90分ワンショットで撮るってとこだけ話題になっているが、そこは単なる技法。それが緊張感を生んでいるかといえば、逆効果な感じ。アウトフォーカスが多いのはかなり気になるなあ、カメラの選択のせいと暗いライティングのせいだと思う。個々の人々に焦点を切り替えながら展開していくとこは上手い人生の切り取り方だとは思った。が、最後は、そこで終わりかなと物語的としてはちょっと残念だった。ワンカットものというと、古くは「ロープ」から、最近では「カメラを止めるな!」「1917 命をかけた伝令」「ウトヤ島、7月22日」とか色々観てきているが、その中でもワンカットの意味が薄いと思う。ところで、ワンカットの「大空港2013」はもっと評価されていいと思うな。

http://www.cetera.co.jp/boilingpoint/