ジョーダン・ピール監督。ヘイウッド家のOJ(ダニエル・カルーヤ)は家業の牧場を経営していたが、奇怪な事故で父親は死亡。OJは空に何かを見るが、妹エメラルド(キキ・パーマー)、電気屋のエンジェル・トーレス(ブランドン・ペレア)とともにそれを撮影しようとする。一方、近くでテーマパークをを経営するリッキー(スティーブン・ユァン)は新たなショーを計画していた…。「ゲット・アウト」、「アス」のジョーダン・ピールの長編三作目。前二作のプロデューサー、ショーン・マッキトリックは参加してないみたいだが、作風に影響は残っているなあ。予告編からして、謎と期待の映画だったけど個人的にはかなり満足。ネタバレしないで面白さを説明するのはかなり難しい。こういう話なのかーという納得感が最後にはあってよかった。もっと曖昧に終わるか心配してたから。なんとなく「ウルトラQ」な印象があった。マイブリッジの馬の連続写真がテーマになっているのがいいなあ(子供の頃から見ているが騎手が黒人だとは気づいてなかった)。そして16mmでいいのにIMAXカメラにKODAK65mmフィルムってトコはうちわ受けのように爆笑した。こういうネタや映像の素晴らしさは「ダンケルク」や「インターステラー」や「TENET テネット」の撮影監督、ホイテ・ヴァン・ホイテマの功績だろうな。そして、チンパンジーのゴーディみたいに謎が残るのも嫌いじゃない。