電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

1988-01-01から1年間の記事一覧

「ゴールデン・チャイルド」

68点。エディー・マーフィーの魅力0。スリル、サスペンス、アクション、コメディすべてに欠乏している映画。なんにも感じなかった。

「クロコダイル・ダンディ」

78点。アイデアだけでも、かなりの得点。それを丁寧につくりあげている映画だから、つまらない訳はない。

「キングの報酬」

70点。選挙の舞台裏は、なかなか見せてくれるけど、映画としては失格。引き込まれる物がなかった。リチャード・ギアのキャラクターの魅力が乏しいのでは?

「キャプテン・EO」

73点。2時間分ぐらいのストーリを、思いっきり圧縮したような展開はかえって快感。ダンサーのなかに、「ブレイクダンス」のブーガル・シュリンプ、ファルコンがいたのにはびっくり。

「火龍」

55点。退屈。歴史的価値しかないのでは?または、「ラスト・エンペラー」の参考映画としての価値のみ。

「オネアミスの翼」

73点。アニメの技術は、すばらしいの一言。ただし、人間の宇宙への憧憬といったテーマが、充分表現されているとは言えない。

「オーバー・ザ・トップ」

68点。”腕相撲”を”アーム・レスリング”といいかえても、やっぱり”腕相撲”だった。もっと、親子関係に的をしぼった方がいいのではないか?スタローンも、もっとこんな映画をつくればいいのに。

「ウォンテッド」

72点。バウアーの善玉役が楽しめた。ただ、アクション物としても平凡で、バウアーの存在感だけで持っていた映画ではないか?

「インナースペース」

52点。「ミクロの決死圏」にプラス・アルファのアイデアのはずであるが、面白くない。特に、中と外と交信というアイデアを、全然生かしきれていないのが問題。とにかく笑えなかった。

「愛しのロクサーヌ」

77点。アメリカの御家芸、ラブ・コメディの久しぶりの傑作。マーティンとハナの魅力も充分だし、最後にはあの鼻が普通に見えてしまうから不思議。

「アンタッチャブル」

84点。デ・パーマは、大作であっても、充分面白いものができるという証明だった。ショーン・コネリーの演技はみごと。デ・ニーロに負けない存在感を出していた。

「イーストウイックの魔女たち」

75点。”オンナ3人そろったら”というと、かしまし娘ではなく、「9時から5時まで」を思い出すけど、それを超える面白さ。悪魔より強い女達というのは、現実なのか風刺なのかも微妙な所。また、さりげないがすばらしいSFXは見事。

「愛は静けさの中に」

70点。むかし、手話をちょっと覚えた事もあるので、興味を持って観れた。恋愛ものとしては、イマイチだったが、やはり感動をよぶところはあった。

「上海」

亀井文夫監督。ドキュメンタリー60点。戦意高揚映画としてして作られたのもであるが、リアルな戦争の映像の奥底に反戦の色が見える。歴史的にも貴重な映画。

「スペースボール」

74点。メル・ブルックスのパロディものの中では、最高の出来では?笑いを「スター・ウォーズ」のパロディに頼らなかったのは正解。

「フランティック」

68点。スリルとサスペンスといいながら、あまりハラハラ、ドキドキしなかった。痛快なスピードの展開も、じわじわ迫る恐怖感もなかった。”まきこまれ型”のヒッチの作品をもっと研究するべき。ご都合主義なラストは後味が悪い。

「サマー・デイズ」

65点。「ある愛の詩」、「フレンズ」、「卒業」などに描かれていた、いろんな愛の形のゴッタ煮の様な雰囲気。テンポが悪くて、ちょっと退屈だった。

「ティーン・ウルフ2」

62点。前作に比べて、なんの目新しさもない作品だった。唯一の救いは、恋人役の知的な美しさだけだった。青春物、ラブ・ロマンス、スポーツ、コメディ、どれにも中途半端な作品。

「敦煌」

55点。素材はいいのだろうが、作り方がなっていない。ポイントがはっきりしないストーリ展開。下手なカメラ。音楽は、単なる耳障りだった。

「木村家の人々」

80点。久しぶりに笑える日本映画だった。小作品であるほど、面白いという最近の日本映画の傾向を示している作品ではないか?ただし、これが世界に通じる面白さであるかどうかは疑問であり、寂しい限りである。

「黄昏に燃えて」

83点。メリル・ストリープ、ジャック・ニコルソンの共演はみごと。2時間23分の長さはまったく感じなかった。1938年という時代設定でありながらも、時代を越えた感性を感じた。

「ポルターガイスト3」

73点。鏡の使い方が、非常にうまい。後半、あらが見えるものの、全体的には面白かった。ただ、人の死を宣伝効果に使うような真似はやめて欲しい。

「ランボー3」

54点。「ランボー2」ですでに、ランボー・シリーズの意味は失われているが、さらに3作目には、何の意味があるのだろうか?

「シシリアン」

52点。マリオ・プーゾの原作、チミノの監督でありながら、まったく期待はずれ。どこが面白くなかったのか判らないほど、引き込まれない映画だった。こちらの基礎知識が足りなかったのか?

「潮風のいたずら」

78点。ゴールディ・ホーンの変身ぶりには拍手。DINKなどの反動として最近のアメリカでは、家族愛を再び重くみるように勤めているようであるが、その点タイムリーだったろう。

「暴力教室’88」

58点。暴力には暴力、つまり力に対抗するのは力でしかないというアメリカ的な発想が全編に満ちている。なんの解決にもなっていないラストと思えるが、アメリカ人はあれで納得してしまうのか?

「容疑者」

72点。裁判もの、サスペンスとしては楽しめた。ただし、ポイントである被疑者の特徴の生かされ方は、60%ぐらいじゃないだろうか?

「影なき男」

78点。初めから、スピード感ある展開に引き込まれた。細かい点ではいろいろと不満もあるが、手に汗を握った。老いてもシドニー・ポアチエは好演だった。

「ゾンビ伝説」

70点。まったく期待していなかったので、拾い物の作品だった。ただひたすら、題名を付けたセンスのなさをなげいてしまう。もっと、評価されていい作品だと思う。

「ロウ」

72点。いままで、エディ・マーフィーを映画でしか知らなかったことを痛感した。彼のトークのスピードと毒のすごさ。今までの映画では、彼の魅力の何分の一も出てないのだろう。英語というハンディはあったが、字幕はがんばっていた。