電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

1998-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「マイクロソフト・シンドローム」

外崎則夫、梅津伸幸 オーエス出版社。アンチマイクロソフトの二大サイト、「がんばれ!!ゲイツ君」(外崎則夫)と「真・窓と林檎の物語」(梅津伸幸)をまとめたもの。ほとんど読んだ事あるヤツだけど、ご祝儀のつもりで買ってみる。出版によって、広く読まれる可…

「アルファベット・シティ」- Alphabet City - Steven Knight

スティーヴン・ナイト、角川文庫。どっかの書評で面白いと書いてあってので一生懸命探して読んだけど…あんまり大した事無かった。アルファベット・シティはニューヨークにある架空の暗黒街。ここに潜入した記録がベストセラーになった主人公。そこから巻き起…

「漂流街」

馳星周 徳間書店。「夜光虫」を読んだばかりだというのに、あっと言う間に次の「漂流街」。噂では、去年の税金を払うために出版をペースアップせざる負えないとか(^^;)。税金は去年の収入にかかってくるので、作家は大ヒットしてしまうと確かに大変でしょう……

文庫版「メタルカラーの時代」4

山根一眞 小学館文庫。文庫版4の前書は、1995/1/17、阪神淡路大震災の日の山根一眞の長い一日の話。当日は次週月曜発売号の校了日、下河辺淳に急遽アポイントを取り対談を行ったものが1章最初の節。2/1には下河辺淳は阪神・淡路復興委員会の委員長に就任す…

文庫版「メタルカラーの時代」3

山根一眞 小学館文庫。お馴染のシリーズ。大きいものは、電線と鉄路。英仏海峡、新幹線保守、新幹線パンタグラフなどなど。この章の中でも異色の自動改札のオムロン、三菱電気のエレベータ(横浜ランドマークタワー)なんかは身近で面白かった。モノ作りの部分…

「夜光虫」 ☆

馳星周、角川書店。面白かった。内容的には「不夜城」、「鎮魂歌不夜城II」の焼き直しって感じもするのだけれど、文章力が向上している。上手くなっていると思う。舞台は台湾、美亜鷲隊(メイヤーイーグルス)の八百長(放水)野球選手。ハードボイルド、暗黒小…

「身体にやさしいインド」

伊藤武 講談社+α文庫。大阪のエレクトロニクス・ショーへ行く途中、新幹線の中で読む軽い読物という事で何となく選ぶ。著者は二年間のインド、ネパール、スリランカ、タイへの放浪後、神話、伝説の収集、サンスクリット語の研究を行っている。本書は1985年か…

「錆びる心」

桐野夏生、文藝春秋。桐野夏生の初の短編集。オール読物などから集めたもの。「虫卵の配列」、「羊歯の庭」、「ジェイソン」、「月下の楽園」、「ネオン」、「錆びる心」(「ハイスワイフ」改題)の6編。小さな狂気、サイコっぽさを描いていて、「OUT」や「顔…

「死霊たちの宴」下

J.スキップ&C.スペクター編、創元推理文庫。後編にはマキャモンが書いている。とりあえず有名どころを上下巻に入れておくというのが憎たらしいが、ま、これもあんまり面白くなかった。

「死霊たちの宴」上 - Books of the Dead -

J.スキップ&C.スペクター、編創元推理文庫。オリジナル・ゾンビホラー・アンソロジーと帯にあるように、すべてがゾンビものの短編集を集めたもの。1968年にジョージ・A・ロメロが「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」を撮ってから、このホラーに影響を受け…

「陋巷にあり」4 徒の巻

酒見堅一 新潮文庫。子蓉の魔の手が迫るのがメインかと思ったが、ラストの少正卯を追い詰める様が凄まじくて今回の一番の見せ場だった。中国歴史モノっぽい残虐さがある。しかし、続きはいつ出るのであろうか??

「陋巷にあり」3 媚の巻

酒見堅一 新潮文庫。妖艶な美女、眉術の使い手の子蓉の登場により、話は色っぽくなり、面白くなってくる(^^)。顔回が子蓉の手に落ちるかが今回の面白さかと思ったが、ラストの子蓉とお守りさまの対決がよかった。今回のあとがきは、「星新一の本の解説、追悼…

「マサチューセッツ工科大学」☆ -Up The Infinite Corridor - by Fred Hapgood

フレッド・ハプグッド 、新潮文庫。単純なMITの本かと思っていたけど、これは面白かった。エンジニアリングの歴史に関わる事柄を朱珍に、もっと複雑に絡む多くの内容を含んでいる。エンジニアは読んでおくといい本だろう。1995年刊行だというのに今まで知ら…

「奇妙な論理」だまされやすさの研究 - In the Name of Science - Martin Gardner

社会思想社、M.ガードナー10年ぶりぐらいの再読。「常識のウソ277」を読んで、著書マーティン・ガードナの名前を思い出して読んでみる。「科学の名において」-Inthe Name of Science-の二十五章のうちの十一章を選び出したもの。日本では「トンデモ本」とし…

「常識のウソ277」 ☆

ヴァルター・クレーマー、ゲッツ・トレンクラー。文春文庫タイトルから雑学エッセイ的なものを想像していたけど、まるっきり違っていた。非常に面白い。迷信、噂などなどいままで常識だと思われていたさまざまな話題の検証。原題を直訳すると「ポピュラーな…

「スピーシーズ2」

ピーター・メダック監督、マイケル・マドセン、ナターシャ・ヘンストリッジ、ジャスティン・ラザード、ミケルティ・ウィリアムソン。監督は前作のロジャー・ドナルドソンから「チェンジリング」「蜘蛛女」のピーター・メダックへ。また、前作のシル役のナタ…

「岸和田少年愚連隊 望郷編」

三池崇史監督、中場利一原作、竹中直人、高岡早紀、長田融季、笑福亭松之助、安田義紀、烏丸せつこ 。「岸和田少年愚連隊」のシリーズ第三弾、少年時代の物語。子供たちよりも、父親を演ずる竹中直人の方に目がいってしまい、全体のポイントを見失わせてしま…

「大怪獣東京に現る」

宮坂武志監督、NAKA雅MURA(なかむらまさし)原案シナリオ、桃井かおり、吉行由実。怪獣が現れない怪獣映画…と評判だったけど、まるで映研が作った一発アイデアモノの怪獣映画という感じ。あるいは(古いけど)イカ天的(^^;)。そこそこは面白いのだけど、長い時…

「ライブ・フレッシュ」

ペドロ・アルモドバル監督、リベルト・ラバル、ハビエル・バルデム、フランチェスカ・ネリ、アンヘラ・モリーナ。「神経衰弱ぎりぎりの女たち」「アタメ」「ハイヒール」のスペインの監督ペドロ・アルモドバル。実は劇場で観る彼の映画はこれが初めて。戒厳…

「プライベート・ライアン」- Saving Private Ryan - ☆

スティーブン・スピルバーグ監督製作、ヤヌス・カミンスキー撮影、トム・ハンクス、マット・デイモン。噂では聞いていたけど、最初の30分のノルマンディ上陸の戦闘シーンの迫力はホントに凄い。手持ちのカメラの利用、音とシンクロしたカメラの揺れ、耳をか…

「マーキュリー・ライジング」 - Mercury Rising -

ハロルド・ベッカー監督、ブルース・ウィリス、アレック・ボールドウィン。米国の暗号を解読してしまう少年サイモン、それを保護するブルース・ウィリス演ずるFBIのアート。サイモンの命を狙うアレック・ボールドウィン。国家機密と暗号というちょっと新しい…

「がんばっていきまっしょい」

磯村一路監督脚本、周防正行製作、田中麗奈、中嶋朋子。テレビCMの露出度が高すぎるせいか、田中麗奈はあんまり好きになれない。女優としては花がない気がする、タレント性が感じられないし。まあ、それはいいとして…。主人公とは同じ世代(共通一次一期生)と…

「生きない」

清水浩監督、ダンカン脚本主演、大河内奈々子、尾美としのり、左右田一平、村野武範。12月30日発二泊三日沖縄初日の出ツアー、実は借金苦に追い詰められた保険金狙いの自殺ツアー、そこに紛れ込んでしまった一人の娘、という設定がすべて。この設定自体、ワ…

「あぶない刑事フォーエヴァー」

八月放映のTVスペシャルの続き、それは観てないので話はつながらないのだけど…ま、劇場でやるほどのものではない…まあ、いつも思う事ではあるけど(^^;)成田祐介監督、館ひろし、柴田恭平、加藤雅也、永澤俊矢、浅野温子、中村トオル、木の実ナナ。TVシリーズ…

「アベンジャーズ」- The Avengers -

ジェレマイア・チェチック監督、レイフ・ファインズ、ユマ・サーマン、ショーン・コネリー。TVドラマ「おしゃれ(秘)探偵」のリメイク。異常気象を操る悪役科学者が元ジェームス・ボンドのショーン・コネリーというのがちょっとイカしている。主人公はレイフ…

「カンゾー先生」

今村昌平監督脚本、坂口安吾「肝臓先生」原作、柄本明、麻生久美子。前作の「うなぎ」が意外な評判で、作り手としては次回作はやりにくかっただろうけど、まあまあ面白かった。柄本明はややオーバーな演技ながら味があっていいかな。麻生久美子が、よく判り…

「ザ・グリード」 - Deep Rising -

スティーブン・ソマーズ監督脚本、トリート・ウィリアムス、ファムケ・ヤンセン。東シナで豪華客船アルゴノーティカ号が謎の怪物に襲われる、さらに強盗団、密輸船のメンバーが船の中で入り乱れる。映画的には粗雑な部分が多いけど、そこそこのノリで楽しめ…

「女優霊」(ビデオ)

中田秀夫監督原案、高橋洋脚本。柳ユーレイ、白島靖代、石橋けい、大杉漣。劇場で観られなかったので、しょうがないのでビデオで観る。「リング」より、「女優霊」の方が怖いという評判だったので、凄く期待していたが、噂ほどは怖くなかった。ちょっと影が…

「CUBE」- CUBE - ☆

カナダの監督、ヴィンチェンゾ・ナタリ監督。正体不明の立方体に理由も判らないままに閉じ込められた人びと。疑心暗鬼から生まれる人間関係の歪みが密室サスペンスを作る。立方体の正体、その理由、数字の謎、さらに脱出劇、さまざまな要素がラストまでグイ…

「マスク・オブ・ゾロ」 - The Mask of Zorro -

マーティン・キャンベル監督、スティーブン・スピルバーグ製作、アントニオ・バンデラス、アンソニー・ホプキンズ。ゾロ自体はおなじみのキャラクタであり、暴君総督との戦いという設定も同じ。ただし、今回はアントニオ・バンデラス、アンソニー・ホプキン…