電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

1997-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「リカバリー」☆

H・L・グラヴィッツ、J・D・ボーデン 星和書房。アダルト・チルドレンが自分の問題に気づいて、まっさきに読むならこの本でしょう。一般論として、広い視野で見たいのなら他の本の方がいいが、まさに題名通りにリカバリー、回復の書としてこの本は良く出来て…

「アダルト・チルドレンと共依存」

緒方明 誠信書房。一般読者を対象にしたものではなく、研究書としてまとまっている。読者対処は明らかに、心理学、精神医学、行動科学などの専門家である。対象が専門家であっても、よくまとまっているし、他の一般図書が、共依存について解説が詳しくないだ…

「アダルト・チルドレン完全理解」

信田さよ子 三五館。原宿カウンセリングセンターの所長の著書。アダルト・チルドレンを解説した本の中では、もっともよくまとまっていて、歴史的な部分から、広い話題を網羅している。逆に話題を広げすぎている気もするけど、最初に読む本として適しているか…

「すべてを忘れて眠れる本」

小池能里子 KKベストセラーズ。セルフコントロールを使った、題名通りの安眠の為の本。薄くて内容も軽いので、まあ、興味があれば読んでいいかも。でも、立読み出来るぐらいの分量しかないけど。

「リカバリー日本語版 アダルトチャイルド物語」

大越崇 星和書房。「リカバリー」の訳者、大越崇の著書。タイトル通り、物語と言った方がいいかもしれない具体的なアダルト・チルドレンの日本の例を多く引いて、その環境、影響を分析しているのが参考になる。内容としては実に判りやすいし、日本特有の問題…

「私は親のようにならない」-

アルコホリックの子供たち。クラウディア・ブラック著誠信書房日本版の初版は1989年。米国でアルコール問題で育った子供たちは、特別の予防と治療が必要であるという考え方が定着した頃。AA(アルコホリック・アノニマス)やアラノン(Al-Anon)と同じ様に、十二…

「交流分析のすすめ」- 人間関係に悩むあなたへ

杉田峰康 日本文化科学社。交流分析(トランザクション・アナリシス=TA)の紹介から、具体的な方法論まで。自己啓発と人間理解、よりよい人間関係を求める「気づきの科学」と位置づけています。エコグラム、コミュニケーション分析、ストロークなどなど内容は…

「気持ちが軽くなる心理相談88」

篠木満 日新報道。ビジネスマンを対象にした心理的な悩みの相談の88例。テクノ・ストレスとか、社内いじめ、配置転換ストレスなどなど、いかにもサラリーマンっぽい話題もあるけど、ファミコン中毒や性風俗通いなど広い話題まで網羅している。回答は、いかに…

「アダルト・チルドレンと癒し」-

本当の自分を取りもどす。西尾和美学陽書房著者の西尾和美は、カリフォルニアのサイコセラピスト。米国での実情を日本人的視点でみている所が面白い。アダルト・チルドレンをサイコセラピーの一つのコンセプトとしてみているが、やはり臨床単位として見るよ…

「もうひとりの私をゆるしてあげよう」

金盛浦子 KKベストセラーズ。アダルト・チルドレンの概要と、その癒しとしてインナー・チルドレンに着目して書かれている。内容的には短くて比較的簡単なので、あくまで概要、入門に過ぎない。

「アダルト・チャイルドが自分と向きあう本」

アスク・ヒューマンケア研修相談室編、発行。アルコール問題全国市民協会(ASK)の出資による、アスク・ヒューマンケアによる本。薄く、内容も簡単なので入門編としてはよいかもしれない。逆にちょっと物足りないかもしれかもしれないけど。内容は広いけど、深…

「リンボウ先生イギリスへ帰る」

林望 文春文庫。それなりには面白いのだけど、文章が軽くなっているように感じるのは気のせい??昔よりもスノッブな感じが鼻につくし。そもそも、今さら林望の「オペラ座の怪人(Thephantom of the Opera)」の感想なんか読みたい読者がいる?(私だって同じロ…

「学問はどこまでわかっていないか」

堀田力 講談社文庫。著者は元検事で、現在福祉関係の仕事をしている。門外漢の著者が、大脳生理学、女性学、心理学、経済学等などの分野で仮設を立て、それを元に各分野の専門家と対談するという構成。しかし、もう基本的にこのオジさんは視野は狭いは、学問…

「連鎖」

真保裕一 講談社文庫。「震源」に続いて、再び真保裕一。第三十七回江戸川乱歩賞受賞作。チェルノブイリ原発事故による汚染食品の三角輸入問題、横流しの調査から話が発展するハードボイルド・ミステリ。食品汚染というネタや、主人公が元厚生省食品衛生監視…

「家族の中の心の病」-よい子たちの過食と拒食

斎藤学 講談社+α文庫。「生きるのが怖い少女たち」(光文社カッパ・サイエンス)の文庫本版。摂食障害に関する論文を一般向けに書き直したもので、内容は詳しい割には判りやすい。内容的にも共依存やアルコール依存と通じるものがあるので参考になる。中に摂食…

「英国ありのまま」

林信吾 中公文庫。「地球の歩き方・ロンドン編」の著者によるエッセイ。「地球の歩き方・ロンドン編」はロンドン旅行の時に実にお世話になった。ホテルも予約せず、エアチケットだけで一週間以上以上の計画で一人ロンドンへ出かけたもので(^^;)。ミュージカ…

「震える岩」 -霊験お初捕物控 ☆

宮部みゆき 講談社文庫。本屋では時代小説のコーナに置いてある(^^)。読んでみると、確かに本格的な<捕物帳>ものと言える。解説を読むと、そもそも「歴史読本」の臨時増刊号「時代小説」1992に発表された「百年目の仇討始末」を改題、加筆したものだそうです…

「走らなあかん、夜明けまで」

大沢在昌 講談社文庫。「涙はふくな、凍るまで」の前作で主人公も同じササヤチップスのササヤ食品のサラリーマン、坂田勇吉。この「走らな…」は監督萩庭貞明、主演萩原聖人で映画化されてます。「涙はふくな…」はそれほど面白いと思わなかったのだけど、この…

「アダルトチャイルドが人生をかえていく本」

アスク・ヒューマン・ケア研修相談室編。「アダルト・チャイルドが自分と向きあ本」の実践編という位置づけかな?この2冊は一緒に読んだ方がいいでしょう。アスクの経験から来ているチェックリストやワークと呼ばれる実践の項目が具体的でいいです。

「次はこうなる」☆

堺屋太一 講談社。面白い。バブル期を過ぎて随分と経つのに、今だその総括もままならず、反省も出来ない日本の未来を危惧する著者の思いが強く伝わってくる。とにかく、魅力が無くなった日本の原因の総ざらいをする事により、少しでも未来を明るくする道を選…

「ターン」☆

北村薫 新潮社。面白かった。「スキップ」よりも好きです。世界の中でただ一人取り残された私。その世界は同じ一日の繰り返し。そして外界とつながる一本の電話。信じられない世界だけど、それを語る二人の生真面目な語り口のせいで、素直に受け取れてしまう…

「危険な動物たち」- Fierce Creatures -

モンティパイソンのメンバーであり、'88年の「ワンダとダイヤと優しい奴ら」のメンバーが集まった新作。ケビン・クラインは二役、「トゥルー・ライズ」でブッ飛んだ演技をしていたジェイミー・リー・カーチスも健在。相変わらずの能天気なコメディでそこそこ…

「恋におぼれて」 - Addicted To Love -

メグ・ライアン、マシュー・ブロデリック主演。元恋人を取り戻そうと結託した二人の監視が始まる。まるでヒッチコック「裏窓」か「張り込み(Stakeout)」のような、覗き見の感覚いい。メグ・ライアンのハチャメチャなキャラクタもなかなかいい。最後、ちょっ…

「チャンス!」 - The Chance -

やり手ではあるが、女性だというために信用されず、手柄も横取りされるはめになった株式ブローカーの主人公、ウーピー・ゴールドバーグが独立を決心する。架空の白人男性、カティをパートナーとして仕立て上げたが、やがてカティは伝説的人物として有名にな…

「コンタクト」- Contact - ☆

カール・セーガン原作、ロバート・ゼメキス監督。原作と随分と違うけど、映画的な演出としてはしょうがないのか。原作が非常に気に入っているだけに、残念だった。まあ、原作最後の、πの問題など、一般の人に判るように作るのは不可能だとは思うけど。地球か…

「ベスト・フレンズ・ウエディング」 - My Best Friend’s Wedding -

昔の恋人、今の親友の男が4日後に結婚すると電話を受けて、彼の奪回作戦を展開する、ジュリア・ロバーツ。設定として面白いし、ジュリア・ロバーツの表向き強気だけど陰では可愛い演技がなかなかよい。まあ、展開として当たり前過ぎるし、終わりも綺麗にま…

「Lie lie Lie」

三流詐欺師の豊川悦司、不眠症で写植屋の佐藤浩市、アル中の編集者の鈴木保奈美。予告編からは、この3人が仕掛けた詐欺のストーリだと思っていたのだけど…。途中まで、その不思議な構成になんとも言えなかったけど、最後の方にかけてはそれなりにうまくまと…

「ハワイトハウスの陰謀」- Murder At 1600 -

主演はウェズリー・スナイプス、ダイアン・レイン。ホワイトハウスの中での謎の殺人事件。「目撃」に驚くほど設定が似ているなあと思いながら、見ていたけど、二転三転する犯人像が面白い。ミス・ディレクションが上手い。感心しました。ラストは比較的平凡…

「バスキア」- Basquiat -

80年代のアート界の異端児、ジャン=ミッシェル・バスキアの半生。バスキア役が雰囲気あった。それにも増して、アンディ・ウォーホール役のデヴィッド・ボウイがよかったけど。言っちゃいけないかも知れないけど、やはり日比野克彦はバスキアのコピーっぽい…

「スノーホワイト」- Snow White -

グリム童話に忠実に作られた「白雪姫」だそうで、恐怖感やグロテスクさ、残虐さは原作そのままだそうです。忠実な原作ってのを読んだことないので、どの程度なのか判らないのだけどシガニー・ウィーバーの継母は確かに恐い。肌が荒れた感じのリアリティなん…