電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

1997-01-01から1年間の記事一覧

1997年に劇場で観た映画リスト 190本

97.1. モスラ x 97.1.4 フェティッシュ o 97.1.4 カップルズ 97.1.4 恋の闇、愛の光 97.1.6 サラリーマン専科 97.1.6 虹をつかむ男 x 97.1.11 世にも憂鬱なハムレットたち 97.1.12 天使の贈りもの 97.1.14 評決のとき 97.1.17 流れ板七人 97.1.18 グロテスク…

「上海の西、デリーの東」 ☆

素樹文生 新潮社。アジア旅行本の一冊に出てきた本で、タイトルを覚えていたので読んでみる。1992年の上海からデリーまでの旅の記録。面白かった。しかし、色々な本を読めば読むほど、中国での列車の旅はパスしたい気分になる。筆者の気分がひしひしと伝わっ…

「幻の特装本」- The Bookman’s Wake - John Dunning ☆

ジョン・ダニング、ハヤカワ文庫。「死の蔵書」(去年の私のベストワン)の続編。前作ほどはよくなかったけど、なかなか面白かった。あるはずの無いエドガー・アラン・ポーの「大鴉」1969年限定版をめぐるミステリ。特装本を扱っている事から、今回は本の内容…

「料理の四面体」

玉村豊男 文春文庫。「男子厨房学入門」が結構面白かったので、玉村豊男の料理本をまとめて読んでみる。ちょうど、「男子厨房学入門」に出たきた料理の原理というか、応用方法のまとめ的なのがこの本。それにしても、斬新にして大胆な方法論(^^;)。最終的に…

「食の地平線」

玉村豊男 文春文庫。季刊「くりま」(読んだこと無い)のエッセイに書き下ろしを加えたもの。初版が1982年だから、もう15年も前になる。ニラミダイ(京都の正月の習慣)、パリの食生活レポート、カリフォルニアのワイン、中国に人参の祖先を捜しに行く、エジプ…

「ももこの世界あっちこっちめぐり」

さくらももこ 集英社。nonno連載のずっこけ旅行記。スペイン、イタリア、バリ島、アメリカ西海岸、パリ・オランダ、ハワイ。旅行記としてはそれほど面白くないけど、さくらももこらしい話は面白い。特に、父のひろしが出てくるアメリカ西海岸編は笑える。や…

「そういうふうにできている」

さくらももこ 新潮社。さくらももこの妊娠から出産までのエッセイ。妊娠判明、つわり、便秘、情緒不安定、マナニティブルー、命名などなど時系列のエッセイ。比較的内容はまともだけど、便秘あたりのトホホさは面白かった。妊婦にはちょっとは勉強になるかも…

「まるこだった」

さくらももこ 集英社。「あのころ」の続き、「ちびまる子ちゃん」のこぼれ話的エッセイ。文通、ラジオ体操、はまじとの噂、ノストラダムスの大予言、大地震の噂などなどの話。面白いんだけど、まあ、あんまり続けて読むと、こういうのも食傷気味になってしま…

「あのころ」

さくらももこ 集英社。さくらももこの子供時代のエッセイ。解説にある通りに「ちびまる子ちゃん」のこぼれ話的エッセイで、コミックの1から5巻あたりのテーマから抜粋したものらしい。てきや、夏休みの宿題、いかにもまる子的なトホホ感覚がよい、抱腹絶倒…

「闇をつかむ男」

トマス・H・クック 文春文庫。1997年エドガー賞はトマス・H・クックの「チャタム校事件」に決まったそうですが、これは彼の新刊。肝心の「チャタム校事件」は近刊だそうです(^^;)。主人公はかつて天才と呼ばれた記憶力を持つ犯罪ノンフィクション作家。故郷…

「ビビンパ」

清水義範 講談社文庫。全然面白くなかった(^^;)。年賀状だけでつづる、「謹賀新年」がちょっと面白かったぐらい。

「食いしんぼうグラフティー」

玉村豊男 文春文庫。玉村豊男の食関係エッセイを追いかけている。小説CLUBなどの小説系から、月刊The HOTEL、月刊専門料理などに書かれたエッセイを集めたもの。単行本化は1985年。ホントに雑多な内容で、面白いのもあれば、詰らないのもある。玉村豊男のダ…

「貧乏は正しい!」

橋本治 小学館文庫。ヤングサンデーに1991~1995年に連載していたコラム「17歳のための超絶社会主義読本貧乏は正しい!」を元に加筆訂正したもの。バブル時代の終わり、社会主義の崩壊を背景にリアルタイムで書いているだけに、面白い。でも、連載ならいいけ…

「似ッ非イ教室」

清水義範 講談社文庫。エッセイのパスティーシュ。書かれたのは1989~1991年のもので、1994年刊行。90年代の清水義範はまったく面白くないなあ。それでも、これは内容1/10ぐらいは面白かったからマシだけど。嵐山光三郎が書いている、この本の解説(これがパ…

「ピアニッシモ」

辻仁成 集英社文庫。第13回すばる文学賞受賞作。有名だから知っているけど、読んだことは無かった。何となく、買って読んでみる。解説で、島田雅彦が「もう、村上春樹を埋葬してしまおうではないか」と書いているけど、この文体や内容こそ、まさに村上春樹以…

「かくカク遊ブ、書く遊ぶ」

大沢在昌 小学館文庫。大沢在昌があちらこちらに書いてあるのを、ホントにかき集めて作ったエッセイ集。オール読物、産経新聞、野性時代、週間文春、Number、将棋世界、中日新聞…まだまだ続く(^^;)、このかき集め方が凄い。しょうがないだろうけど、ここまで…

「カオスの紡ぐ夢の中で」 ☆

金子邦彦。複雑系の話。「クォーク」「新潮21」「東京大学教養学部報」「bit」のエッセイを集めたもの。複雑系についてたが、すべて初心者向けに書かれていて難しい所はない。中の「小説進物史観」が特に面白かった。SF的小説仕立てになっているが、ちょっと…

「ブラッド&ワイン」- Blood & Wine -

ボブ・ラフェルソン監督、ジャック・ニコルソン、スティーブン・ドーフ主演。ラフェルソン監督とニコルソンの組み合わせは「郵便配達は二度ベルを鳴らす」などがある。ドーフ、ニコルソンが親子の役、ニコルソンの犯罪から親子の関係がネジ曲がり、対決へと…

「セブン・イヤーズ・イン・チベット」- Seven Years In Tibet -

ジャン=ジャック・アノー監督、ブラッド・ピット主演、若く生意気盛りのオーストリアの登山家が、ドイツのヒマラヤ征服の登山隊に参加。二次大戦の勃発、収容所生活と苦難が続く。実際、チベットに入ってダライ・ラマに会う前までが随分長くて、チベットの生…

「金田一少年の事件簿 上海魚人伝説」

TVのオリジナル版のキャスト、スタッフが好きなので、ちょっと期待していたけど…、内容以前に、すべてハイビジョンで撮影された映像の様で、そのクオリティが低くて、観ていて疲れる。上海の劇団での、呪い唄に従った連続殺人事件。舞台設定などちょっと面白…

「スペース・トラッカー」- Space Truckers -

良くも悪くもB級SF映画。トラック野郎の物語を、そのまま未来の宇宙に移して、ひょうんな事から地球を救うハメになる。まあ、そんな単純なストーリ。デニス・ホッパーとスティーブン・ドーフ主演。いかにもB級な雰囲気を楽しめれば、結構楽しい映画。

「プレッシャー 壊れた男」- Under Pressure -

主人公、チャーリー・シーン演じる消防士は、街の英雄ではあるが、多くのプレッシャーに耐えかね、一線を越える。そういうアイデア自体は面白いが、ちょっと直球勝負っぽい、ある意味平凡な展開でがっかりさせられる。チャーリー・シーン自身は結構いいんだ…

「タオの月」

雨宮慶太は、「人造人間ハカイダー」はともかく、「ゼイラム」1,2は結構好き。今回も舞台設定や、デザインはいいんだけど、決定的にダメなのが肝心の怪物。CGでも、模型でもその印象はチンケにしか感じない。もうちょっとカメラワークなどで工夫すればいいん…

「音響生命体ノイズマン」

「メモリーズ」の森本晃司の短編。「王立宇宙軍オネアミスの翼 <サウンドリニューアル版>」の併映。一部だけ3DCG、他は着彩だけをコンピュータでやっているのかな。普通のアニメでは使われない、不思議な色を使っている。ともかく、SF大会のオープニングアニ…

「王立宇宙軍 オネアミスの翼 」

GAINAXの'87年のアニメのリニューアル版。「エヴァンゲリオン」で儲かった勢いか(^^;)?作品自体のイメージは、最初と変わらない。やはり、恋愛部分にはぎこちない所を感じた。サウンドリニューアルしたからでもないだろうけど、坂本龍一の音楽はやっぱりよ…

「マグニチュード 明日への架け橋」

阪神大震災を契機に、映画で防災意識を高めようという心意気は判るんだけど、だからこそ面白い映画を作って欲しかった。監督は菅原浩志、主演は緒方直人、薬師丸ひろ子、田中邦衛の消防士の田中邦衛は20年前の震災で妻を亡くす。その息子、緒方直人は父と離…

「エアフォース・ワン」 - Air Force One -

ウォルフガング・ペーターゼン監督、ハリソン・フォード主演。大統領機がハイジャックされる、大統領自身が「ダイ・ハード」なみの活躍でテロリストたちと渡り合っていく。この破天荒な設定が面白いし、息をもつかせぬテンポの良さは気持ちよい。とは言え、…

「新・サラリーマン専科」

シリーズ第三作。まあ、何とも気軽な映画で私好みじゃないけど、好きな人は好きでしょう。義理の父として、森繁久彌が出てくるが、三宅祐司とのエピソードとの絡みが少なく、結果的に三宅と森繁の二つのエピソードに分離した印象を受けるのが残念。ストーリ…

「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花」

オリジナルは1980年。山田洋次監督、渥美清、浅丘ルリ子主演。これは特別編だけど、オリジナルはずっと前に観ている。確かに、これはシリーズの中でも面白い方だと思う。特別編には、オリジナルに満男のエピソードが入っているが、まあ、そこはどうでもいい…

「メン・イン・ブラック」- Mem In Black -

バリー・ソネンフェルド監督、トミー・リー・ジョーンズ、ウェル・スミス主演。スピルバーグ印らしく、いかにもお気楽に楽しめる映画。ただ、純粋に楽しめればそれでいい気がする。時間的にも短いし、ちょっと物足りない所は多いけど、まあ、そんな事を云々…