電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

2004-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「くらもちふさこ THE BEST 2」

1(id:zom-1:20041115#p5)は別マ時代で、2はコーラス移籍後。コーラスは読んで無いので単行本初収録のは未読だった。1992「百年の恋も覚めてしまう」、1996「ダブルフェイス」、1996「パラパラ」、2002「Knock down」、2003「コネクト2004」。多彩な芸風は面…

「イリヤッド 入矢堂見聞録」(6)

東周斎雅楽、魚戸おさむ。ヴェネツィア、聖マルコの棺の中の"聖なる書"は曖昧に終わって、赤うさぎの謎で次号まで引っ張るし…なんかアトランティスからどんどん遠くなっている気がするんだけど(^^;)。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/409186676X/…

「火消し屋小町」(4)

逢坂みえこ。3巻が出てから二年近く経ってしまったが、ついに最終巻、面白かったのに終わってしまって残念。ルームメイト相原との喧嘩、中山隊長のコンプレックス、夏子妊娠騒動、温泉地レスキューなど。妊娠騒動はかなり傑作。終わり方もなかなかキレイで上…

「きららの仕事」(7)

早川光、橋本狐蔵。前巻(id:zom-1:20040705#p4)に続きスシバトル21、トーナメント第2回戦。坂巻VSスシサイボーグ里見新一郎は、寿司ネタとしてはなかなか面白い。きららVSタッド松岡の勝負の行方は気になる…太巻きだものなあ。さらに過去の因縁、秘密が次第…

「中国料理の迷宮」

勝見洋一。多民族国家中国の社会の変化と、それに伴う中国料理の変遷。中国料理の成り立ちで分散しては見聞きしていた事だったが、まとめて読めて読んでなるほどと感心した。1997年香港返還と料理の変化、元から明そして清への変化、共産党の革命の味、文革…

「パニッシャー」- The Punisher -

ジョナサン・ヘンスリー監督脚本。マーブルのアメコミの「パニッシャー」の映画化。"闇の制裁者"という割にはアパートもバレバレ、近隣住民に迷惑かけて、宣伝文句は「復讐では無い、戒めだ"とか言っている割には完全に復讐劇。殺し屋二人もマヌケだし、ジョ…

「誰にでも秘密がある」

チャン・ヒョンス監督、 倦怠期の人妻の長女(チュ・サンミ)、本の虫の次女(チェ・ジウ)、自由奔放な三女(キム・ヒョジン)、突然現れた完璧な男(イ・ビョンホン)の四角関係…。俳優夢の共演という点ではいいけど、物語的にはちょっと底が浅い。男の正体は終…

「ポーラ・エクスプレス 字幕版」- The Polar Express -

ロバート・ゼメキス監督、C.V.オールズバーグ「急行『北極号』」が原作。今までに子供向けクリスマス映画が色々あるが、それの中でも特出した完成度。子供も大人も楽しめる。パフォーマンス・キャプチャーによる演技の映像化には不安が有ったが、出来上がり…

「ハウルの動く城」

宮崎駿監督、ダイアナ・ウィン・ジョーンズ原作「魔法使いハウルと火の悪魔」。ジブリ、宮崎らしい作り込んだ映像、デザイン、色の使い方などは素晴らしい。最後は説明不足なまま、畳みかける様にクライマックスを突っ走ってしまって消化不足。カブの正体に…

「DEATH NOTE」(4)

大場つぐみ、小畑健。前回(id:zom-1:20040925)登場の第二のキラ、海砂(ミサミサ!)が舞台に登って来た事によって、物語に変化がついて面白くなってきた。ミサミサが意外に賢かったり、過去の背景があったり、死神を殺す方法、恋心などなど上手い使い方。しか…

「渦」

井上靖。1959/10/15~1960/8/22に朝日新聞掲載。1961年に映画化(番匠義彰監督、佐田啓ニ、岡田茉莉子)、ドラマ化、念願の本をやっと図書館で発見。戦災孤児の山西、それに母性的愛情をかける伊沙子、副社長の吉松、その姪のりつ子、複雑な人間関係の愛憎劇。…

「オールド・ボーイ」(1)-(8)

土屋ガロン、嶺岸信明。映画を観た(id:zom-1:20041109#p1)のをきっかけに一気に再読。スピード感はあるが、ページ数の割には展開は遅い。土屋ガロンの名義の狩撫麻礼、狩撫節アウトロー感が強くこれじゃ別名義の意味があんまり無い気もする。ラストの方はう…

「大珍楼食事会-上海蟹」

かつて"生きている間にもう一度食べたい"とお願いした上海蟹スープがやはり美味。もちろん陽澄湖の雄と雌を食べ比べるのは楽しいが、やはり上海蟹は食べるのが大変。いつもなら栗と鶏の炊込みご飯を趣向を変えて貝だったが意外に美味しさでちょっと驚き。小…

「隠し剣 鬼の爪」

山田洋次監督脚本、藤沢周平原作。「たそがれ清兵衛」(id:zom-1:20021101#p3)も良かったが、これも傑作。個人的にはこっちの方が好き。江戸末期の時代のうねりを背景に、身分を越えた純愛物語。殺陣のシーンも、「座頭市」(id:zom-1:20030915)など最近ありが…

「20世紀少年」(17)

浦沢直樹。物語は収束に向かっているのだろうか…新たな真実が分かるたびに、新たな謎が提示される永遠の迷宮の様な物語。ワクチンを巡る争いの演出は、静の恐怖感があって上手い(永井豪「デビルマン」の悪魔狩りは動の恐怖か?)。最後の一ページの引っ張り方…

「下弦の月」

矢沢あい。映画(id:zom-1:20041031#p2)がイマイチな割に、原作を褒める人は多いので読んでみる(矢沢あいは「ご近所物語」以来(古い^^;))。ストーリは比較的複雑、謎解きの展開が舳となっているが、その中心となる小学生たちのキャラクタがいい味を出している…

「BELKIN Media Reader for iPod」

Mac

iPod Photoで転送速度テスト。結果、第三世代iPod(20G)=293KB/s、iPod Photo(40G) =382KB/sと30%程、iPod Photoの方が速い。HDDの速度の差だろうか。どっちにしろ、かなり遅いけど(^^;)。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0002Y3M7M/ 現在は不可…

「雲を呑む龍を食す」

島尾伸三。全体にまとまりは無いが、中国料理がいかに生活と結びついたものなのかを、妊娠、出産、宴席、正月、十五夜、健康などなど様々な面から語る。長年の経験と知識の集大成、中国語の勉強にもなる。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4757150…

「草間彌生-永遠の現在」

Art

国立近代美術館。去年の「クサマトリックス」は見られなかったので、念願の草間彌生(http://www.yayoi-kusama.jp/)。観客は圧倒的に若い女性が多い。幻視、幻聴体験、統合失調症だけあって異なる視点を持っているし、同時に空白の埋め尽くす強迫観念などを感…

「海猫」

森田芳光監督、谷村志穂原作(未読)。これが森田芳光かと思わせるほど、「阿修羅のごとく」(id:zom-1:20031214)よりさらに平凡な作り。手持ち多用など特徴はあるが冒険は無い、それなりに上手く無難ではあるのだけど。薫(伊藤美咲)、広次(中村トオル)などの登…

「血と骨」

崔洋一監督、梁石日原作(未読)。済州島から大阪への出稼ぎにやって来た金俊平、朝鮮人集落を舞台に第二次世界大戦、敗戦、復興と長い時代の生き様を描く…のだが原作に忠実なんだろうがエピソードを淡々とした積み重ねで、その一つ一つが重苦しく、観ていて息…

「キャット・ウーマン」

ピトフ監督(「ヴィドック」)。物語は単純。アクションをカット、カメラワーク、CGで誤魔化しているのが多くイマイチ。悪役シャロン・ストーンは生身だし、対抗するには力不足。ハル・ベリーは悪くは無いが、「チョコレート」などと比較すると、いい面が出て…

「透光の樹」

根岸吉太郎監督、高樹のぶ子原作(未読)。萩原健一の降板、恐喝事件の話題ばかりで6年ぶりの根岸吉太郎監督作品の内容については話題にならないのが寂しい。25年ぶりに会った山崎千桐(秋吉久美子)と今井郷(永島敏行)の純愛。純愛というか、業、性か、物語の…

「ワンピース」(35)

尾田栄一郎。修復不能となったゴーイングメリー号の処遇、船をとるか仲間を取るかの葛藤…、子供向けの漫画っぽさが無く、今回はなかなか熱いテーマ。ルフィンとウソップの対決は最近には無い迫力があった。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/408873…

「デジタルカメラ進化論」

田中長徳。2001~2002年にカメラジャーナルの「今月のカメラ」に登場した6機種のエッセイ(ミノルタDiMAGE7、ルミックスLC5、キヤノンEOS-1D、EOS D60、ニコンD100、リコーCaplio RR30)。全体的に技術論に終始しがち。チョートクには銀塩からデジカメになった…

「トリコロールに燃えて」- Hand in the Clouds -

ジョン・ダイガン監督。デカダンスな映画と思っていたら、スペイン内戦、ナチス侵攻、パリ解放という時代を背景に、レジスタンス、スパイとシリアスな展開。その割には人間の描き方がちょっと浅く、無理矢理に純愛路線に持っていっている。こんな展開じゃ納…

「くらもちふさこ THE BEST 1」

著者が選んだベスト?…「クローバーの国の王子様」'74年、「小さな炎」'76年、「冬・春・あなた」'77年、「こんぺいと・は・あまい」'83年、「セルロイドのドア」'85年、「タイムテーブル」'87年…このセレクションがベスト?蘭丸団、おしゃべり階段、ショパン…

「みんな元気に病んでいる-心がしんどい普通の人々」

藤臣柊子。"読んで癒すコミック・エッセイ"らしい…鬱病、摂食障害、買物依存症、露出狂、ストーカー等の症例を漫画で紹介し、それに対するアドバイスなどを著者がエッセイ風に書いている。しかし、各ケースも適当な情報から構築してある印象、著者のアドバイ…

「デジタルカメラ批判序説」

田中長徳、中川右介。副題"あるいは、デジタルカメラでは写真は撮れない"。カメラジャーナル編集長の中川右介がデジタルカメラについて疑問(難癖?)を呈し、田中長徳が答えるという形式の往復書簡。どれも細かい議論で、写真やカメラというモノを大きく捉えた…

「デジカメだからできるビジネス写真入門」

田中長徳。気軽に撮れるデジカメの特性を活かした、シチュエーション毎のテクニック。タイトルの様にビジネスに限定されたものでは無く、平たいもの、ガラス越し、動く物、工場の撮影での注意など様々。またメモリや電池などの話題も。技術的な部分よりは、…