電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

2000-01-01から1年間の記事一覧

「バリ島バリバリ 女たちのムフフ楽園旅行記」

KumaKuma&よねやまようこ 知恵の森文庫。豪華絢爛な葬式を見たい、という好奇心から始まったバリ島への旅行。内容は雑多で、屋台料理、レストラン、ホテル、フルーツ、買い物などなど、そして本題の葬式。情報的なお役立ちよりは、トホホな体験記として面白…

「バリ島」

長渕康之 講談社現代新書。バリ島へ旅行へ旅行に行った直後に読む。全体は次の三章から成る。第一章「植民地としてのバリ-バリ文化とオランダの統治」第ニ章「パリに来たバリ-1931年国際植民地展覧会とオランダ館」第三章「ニューヨークのなかのバリ-ミゲル…

「謀略の機影」- Hard Fall - Ridley Pearson

リドリー・ピアスン 中山義之訳 新潮文庫国際線旅客機の墜落を企むテロリストのアンソニー・コルト、それを阻止しようとするキャメロン・ダギット。コルトの巧みな行動、それを追跡するダギッドの活躍。冒頭から凄いスピードで展開する。コルトの隠された企…

「GO」

金城一紀 講談社。第123回直木賞受賞作。主人公の杉原は、元在日朝鮮人で現在は在日韓国人(前者は北朝鮮国籍で後者は韓国国籍)。中学まで朝鮮学校に通い、今は普通高校に通う高校生。この設定からも判る様に、自分のアイデンティティを求める欲求が物語の根…

「魔弾」☆ - The Master Sniper - Stephen Hunter

スティーヴン・ハンター 玉木亨訳 新潮文庫「極大射程」、「狩りのとき」のスティーヴン・ハンターの1980年の処女作。第二次世界大戦の末期、小説家志望のシュムエルがユダヤ人収容所で目撃した兵器「ヴァムピーア(吸血鬼)」。ヴァンピーアを手に標的に迫る…

「コフィン・ダンサー」☆- The Coffin Dancer - Jeffery Deaver

ジェフリー・ディーヴァー 池田真紀子訳 文藝春秋「ボーン・コレクター」の続き、リンカーン・ライムのシリーズ第ニ弾。四肢麻痺の元ニューヨーク市警科学捜査部長のリンカーン・ライムが主人公、彼の右腕となるアメリア・サックスなどは同じメンバー。神出…

「ひろさちやが聞くコーラン 世界の聖典3」

ひろさちや+黒田寿郎 すずき出版。宗教思想家のひろさちやとイスラム学の黒田寿男の対談。イスラム文化、中東文化の基本的な所から話しているので、非常に判りやすい。イスラム文化の根底を成すコーランから、文化、社会を読み解く。「目には目を」に代表さ…

「Mr.クイン」- Quinn -。

シェイマス・スミス 黒原敏行訳 ハヤカワミステリ文庫主人公クインは麻薬王パディ・トナーの影のブレイン。不動産業者の一家を事故に見せかけ殺し、全財産を乗っ取る計画の顛末。主人公は殺人などなんとも思わない徹底的な悪ではあるが、その行動は綿密であ…

「エクスペリメント」☆ - The Experiment - John Darnton。

ジョン・ダーントン 嶋田洋一訳 ソニー・マガジンズダーントンの「ネアンデルタール」はそれほど面白いと思わなかったが、これは面白かった。米国南東部沿岸の離れ小島の施設で生きるスカイラーという男、ニューヨークで働くジュードという新聞記者、双子を…

「シャフト」- Shaft -

ジョン・シングルトン監督、サミュエル・L・ジャクソン。スタッフ、キャストと黒人ばかりで作られヒットした1971年の「黒いジャガー」のリメイク。舞台はニューヨークの下町、不動産王の御曹司による黒人青年の殺害事件、金と権力で罪を逃れる犯人を、主人公…

「世にも奇妙な物語映画の特別編」

フジテレビのオムニバス・シリーズ映画版。TVの枠では出来ない、劇場用映画でしか出来ない部分が欲しかったけど、やはりTV的。「雪山」 -- 落合正幸監督、鈴木勝秀脚本、矢田亜希子、鈴木一真実、大杉漣、宝田明。旅客機の墜落事故に生き残った五人が山小屋…

「漂流街-The Hazard City」

三池崇史監督、TEAH(テア)、シェル・リー、及川光博、吉川晃司。日系ブラジル人青年と中国人女性のコンビが国外逃亡費用を稼ぐため、日本人ヤクザとチャイニーズ・マフィアの取り引き現場を襲撃。三池崇史監督、好き勝手やってくれている。最初のハチャメチ…

「悪いことしましョ!」- Bedazzled -

ハロルド・ライミス監督脚本制作、ブレンダン・フレイザー、エリザベス・ハーレー。内気な青年(ブレンダン・フレイザー)が、同じ会社の憧れの彼女のために美人悪魔(エリザベス・ハーレー)と契約、七つの願いをかなえて貰うことになる…コカイン王、プロバスケ…

「チャーリーズ・エンジェル」- Charlie’s Angels -

マックジー監督、キャメロン・ディアス、ドリュー・バリモア、ルーシー・リュー、ビル・マーレー、サム・ロックウェル、ティム・カリー。'70年代の人気TVシリーズ「チャーリーズ・エンジェル」の映画化。ハイテク業界の大物でノックス・テクノロジー社創立者…

「リプレイスメント」- The Replacements -

ハワード・ドイッチ監督、キアヌ・リーブス、ジーン・ハックマン。 ワシントン・セデスの選手がストを決行したため、一時雇いの選手たちがチームを作る。キアヌ・リーブス演じるクォーター・バックのファルコらの活躍で、プレーオフ出場を目指す。最近では「…

「エクソシスト/ディレクターズ・カット版」- The Exorcist -

ウィリアム・フリードキン監督、リンダ・ブレア、エレン・バースティン。1973年に全米公開、74年上陸、そして27年後の今、ディレクターズ・カット版が公開。15分間の未収録シーンが追加されているらしいが、前のをよく覚えてないので違いが判りにくかった。…

「タイタス」- Titus -

ジュリー・テイモア監督脚本、アンソニー・ホプキンス、ジェシカ・ラング、ジョナサン・リース・マイヤーズ、マシュー・リース、ハリー・レニックス、アンガス・マクファーデン、アラン・カミング。シェイクスピアの戯曲「タイタス・アンドロニカス」の映画…

「オーロラの彼方へ」- Frequency -

グレゴリー・ホブリッド監督、トビー・エメリッヒ脚本、デニス・クエイド、ジム・カヴィーゼル、エリザベス・ミッチェル、アンドレ・ブラウワー、ノア・エメリッヒ。現代のニューヨークでオーロラが見えた夜、主人公の刑事は30年前に死しだ父親と時空を超え…

「バーティカル・リミット」- Vertical Limit -

マーティン・キャンベル監督制作、クリス・オドネル、ロビン・タニー、ビル・パクストン、スコット・グレン。登山中に父親を亡くした兄妹、兄のピーター(クリス・オドネル)は山を拒み、妹のアニー(ロビン・タニー)は父の夢を継ぎ登山家となる。航空会社の宣…

「ダイナソー」- Dinosaur -

ラルフ・ゾンダッグ/エリック・レイトン監督。6500万年前の恐竜が支配する地球、しかし突然の隕石の落下により地上は荒廃、新天地を求めて恐竜アラダーたちは移動する…。「トイ・ストーリ」、「トイ・ストーリ2」ではオモチャの世界のフルCGに挑戦したディズ…

「シックス・デイ」 - The Sixth Day -

ロジャー・スポティスウッド監督、アーノルド・シュワルツェネッガー、トニー・ゴールドウィン、ロバート・デュバル。2010年、人間のクローン化が法制化されようという近未来の2010年、ジェット・ヘリの飛行士アダム(アーノルド・シュワルツェネッガー)が帰…

「13デイズ」 - Thirteen Days -☆

ロジャー・ドナルドソン監督、デビット・セルフ脚本、ケビン・コスナー、ブルース・グリーンウッド、スティーブン・カルプ、ディラン・ベイカー。1962年10月のキューバ危機を乗り越えた三人の男の13日間の物語。16日に偵察機によりキューバの弾道ミサイルが…

「グリンチ」- Dr. Seuss’ How the Grinch stole Christmas -

ロン・ハワード監督、ジム・キャリー、テイラー・マムセン、クリスティン・パランスキー、ビル・アーウィン、ナレーションはアンソニー・ホプキンス。雪の結晶の中の街フーヴィル、そこに住むフーの人々はクリスマスを前に浮かれている。父親ルー・ルー・フ…

「三文役者」

新藤兼人監督、竹中直人、荻野目慶子、吉田日出子、乙羽信子。1998年4月30日に亡くなったタイちゃんこと殿山泰司の半生を、常連俳優として撮っていた新藤兼人が描く。本妻アサ子(吉田日出子)がいながら、喫茶店のウェイトレスのキミエ(荻野目慶子)に惚れ込ん…

「ホワット・ライズ・ビニーズ」- What Lies Beneath -

ロバート・ゼメキス監督,ハリソン・フォード、ミシェル・ファイファー。高名な数学者を父に持ちデュポン研究所で遺伝学の教授として働くノーマン(ハリソン・フォード、妻の元チェロ奏者の妻のクレアの二人はヴァーモントの湖畔で静かに暮らしていたが、身の…

「プトゥ・スティアのバリ案内」- Nenggugat Bali - Putu Setia。

プトゥ・スティア 鏡味治也/中村潔訳原題は「バリを告訴する」という意味。バリの観光化により失われていくもの、過去の姿を語り、今を語り、失われていくものの記録していく。訳注が多くて読みにくいし、内容が専門的。でも序章は判りやすく、著者の思いが…

「図解 科学捜査マニュアル」

事件・犯罪研究会編 同文書院。「第三双生児」で一卵性双生児の指紋が同じという話が出てきた。違うような気がして、調べるためにこの本を読む。やはり、一卵性双生児であっても指紋は違うようだ。だからクローンでも違うんじゃないの?タイトル通り、科学捜…

「ハリッポッターと秘密の部屋」☆- Harry Potter and Chamber of Secrets - J.K.Rowling

J.K.ローリング 松岡佑子静山社「ハリー・ポッターと賢者の石」の続き。11歳、二年生に進級した一年間の話。道化役の「闇の魔術の防衛術」ギルデロイ・ロックハート先生、ポッターのファンのジニーなど新しい登場人物も面白いが、ハグリッドやダンブルドアの…

「第三双生児」下 - THe Third Twin - Ken Follet

ケン・フォレット 佐々田雅子訳 新潮文庫

「第三双生児」上 ☆- THe Third Twin - Ken Follet。

ケン・フォレット 佐々田雅子訳 新潮文庫大学のキャンパスで起ったレイプ事件。容疑者の無実を信じ、一卵生双生児の真犯人を追う心理学科助教授ジニー。遺伝子操作、科学捜査、インターネット、社会生物学(ソシオバイオロジー)と面白いネタを使っている。展…