電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

2005-01-01から1年間の記事一覧

「Mr.&Mrs.スミス」

ダグ・リーマン監督。南米で恋に落ちたジョン(ブラッド・ピット)とジェーン(アンジェリーナ・ジョリー)は、二人とも凄腕の殺し屋である事を隠したまま結婚する。5~6年後、倦怠期の二人はある仕事でお互いの正体を知ってしまう…。アクション+ラブコメディと…

「マインドタイム 脳と意識の時間」

ベンジャミン・リベット、下條信輔。脳神経科学だけではなく、自由意志に関わる問題だけに心理、哲学の分野までに大きく影響を与えたリベットの活動準備電位の実験。そのリベット自身の本であるがほとんど論文でかなり難しい。リベット自身による詳細な部分…

「下流社会 新たな階層集団の出現」

三浦展。下流という点に注目した所が面白い。所得が低いだけでは無く、労働意欲、消費意欲、学習意欲、生活能力、コミュニケーション能力すべてが低い階層集団。それが生まれる事による社会変化を上手く解説している。三浦展の本の総括、かつ新鮮。 http://w…

「団塊世代を総括する」

三浦展。多角的に団塊世代を冷静に分析/考察しているが、最終的には著者の団塊世代が嫌いというのがよく分かる。実はそこに一番共感出来る。団塊世代は消費だけで人生を終わるな、起業して若者を雇用せよ、という発想は面白い。 http://www.amazon.co.jp/exe…

「マイホームレス・チャイルド-今どきの若者を理解するための23の視点」

三浦展。真性団塊ジュニア('73-'80生)の分析。マイホーム主義の崩壊からストリート主義、家電/個電気から街電へ、所有からゲットの価値、携帯空間、自分らしさの肯定、とそれぞれ解説されると納得出来る。"なぜ若者の人間関係が広く浅く見えるのか”の説明が…

「あらしのよるに」

杉井ギサブロー監督脚本、木村裕一原作。嵐の夜、真っ暗な山小屋に逃げ込んだヤギのメイ(声:成宮寛貴)、オオカミのガブ(声:中村獅童)はお互いの正体を事を知らずに仲良くなり、翌日に再会する約束をする…。設定的には面白いので、話の展開はそれなりにも楽し…

「SAYURI 字幕版」- Memoirs of a Geisha -

ロブ・マーシャル監督、アーサー・ゴールデン原作。貧しい漁村から置屋に売られた千代はある日、"会長"と呼ばれる男(渡辺謙)に出会い、もう一度会いたいがために花街一の芸者さゆり(チャン・ツィイー)となる…。時代に翻弄される純愛路線という物語自体はいい…

「男たちの大和YAMATO」

佐藤純彌監督脚本。鹿児島県枕崎の漁師神尾(仲代達矢)は、内田真貴子(鈴木京香)を大和が沈む海ヘ連れて行く事になるが、かつての上官、内田二兵曹の娘である事を知る…。人間ドラマは古臭く、まるで30年前の東映の演出。戦闘シーンも派手なだけで丁寧さに欠け…

「チキン・リトル 日本語吹き替え版」- Chicken Little -

マーク・ディンダル監督。何をやっても失敗ばかりのチキン・リトル、友達もはみ出しモノのアビー、ラント、フィッシュだけ。ある日、空が落っこちて来たと町中を大騒ぎにして父親をがっかりさせる…。ピクサーでない、ディズニーのフルCGアニメという所が個人…

「ディック&ジェーン 復讐は最高」- Fun with Dick and Jane -

ディーン・パリソット監督。一流IT企業グロポテック社の公報部長昇進が決まったディック(ジム・キャリー)は、妻のジェーン(ティア・レオーニ)と息子ビルとの三人暮らし。しかし初仕事のTV出演中にグロポテック社が倒産する事になる…。ジム・キャリー自身が制…

「ザスーラ」- Zathura -

ジョン・ファヴロー監督、クリス・ヴァン・オールズバーグ原作。喧嘩ばかりしている兄弟のダニーとウォルターの兄弟は地下室で見つけたボードゲーム「ザスーラ」を始めてしまうが、それは現実に宇宙の彼方へ旅するゲームだった…。「ジュマンジ」のほとんど焼…

「キング・コング」- King Kong -

ピーター・ジャクソン監督。1933年、製作打ち切りになる寸前、監督のカール・デナム(ジャック・ブラック)は機材と撮影済みフィルムを持ち逃げし、売れない女優のアン・ダロウ(ナオミ・ワッツ)、脚本家ジャック・ドリスコル(エイドリアン・ブロディ)と共に…

「たった1分でできると思わせる話し方」

樋口裕一。「頭がいい人、悪い人の話し方」の著者だから多少の期待はあったが、これはまったくつまらない。できると思わせるどころか、無意味にヘンな人を演出する手段しか出てこない。これを読んで実行する人はいないとは思うが、もしいたら悲劇である。著…

「ロジカル・シンキングが身につく入門テキスト」

西村克己。他の人に教えるための、入門書として買って読んだ。ロジカル・シンキングとは何か、そしてそれを実践するには、を判りやすく平易に説明していて入門書としてはかなり判りやすい。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/480611846X/

「チョコレート工場の秘密」

ロアルド・ダール、柳瀬尚紀訳。「チャーリーとチョコレート工場」(id:zom-1:20050927#p1)の原作。映画との違いをチェックしたくなって読んでみる。映画ではゲーム狂の子供にするなど、時代的な違いはあるが、基本設定はほとんど同じ。ただ、ウィリー・ワン…

「恐怖の存在」上下

マイケル・クライトン。太平洋の国家バヌアツは、地球温暖化により国土が水没するとし、CO2排出量が世界最大の米国を相手に訴訟を起こす。富豪ジョージ・モートンの支援による、環境保護団体の米国環境資源基金(NERF)がそれを支えるが…。全面的に温暖化懐疑…

「GOTH-リストカット事件」

乙一。同級生の森野夜が連続殺人鬼の日記を偶然に拾う、"僕"と森野はまだ発見されていない被害者の死体を見物しに行く事に…。最初の物語はそれなりに面白いと思ったが、後半は叙述ミステリー色が強く、推理モノとしてはあんまり好きになれない。しかし、この…

「スクール・デイズ」

守屋健太郎監督。0歳児で天才子役、三歳でノイローゼ、引退、そんな相沢晴生(森山未來)の高校生活は間山(小林且弥)のパシリにされ、友達は佐治(金井勇太)ひとり。そんな生活を変えようと赤井(田辺誠一)主演の人気学園ドラマシリーズの「はみだし!スクール★デ…

「横須賀功光の写真魔術~光と鬼」

東京都写真美術館。横須賀功光と言えば、山口小夜子(小学校の先輩…らしい)の写真の印象が強いが、多彩な作品、意外な技法や表現などに驚かされた。暗闇の中に浮かび上がる写真…展示方法もちょっと変わっていて面白い(床がギジギシ言うが)。

「植田正治:写真の作法~僕たちはいつも植田正治が必要なんだ!~」

東京都写真美術館。2000年没後、日本初の回顧展。やはり1950年代の砂丘シリーズは圧倒的に面白い。砂丘シリーズのシュールで遊び心のある視点がとても好き。知らない作品も色々見られたよかった。 http://syabi.com/

「ロード・オブ・ウォー」- Load of War -

アンドリュー・ニコル監督原案製作総指揮。ニューヨークに住むウクライナからの移民のユーリー・オルロフ(ニコラス・ケイジ)はロシアン・ギャングの銃撃戦を目撃し、武器販売の事業を始める事を決意する…。実在の武器商人数人の話をベースにした物語。ブラッ…

「大停電の夜に」

源孝志監督。イブの午後5時、首都圏全域が大規模な停電に見舞われる。閉店するジャズ喫茶でかつての恋人を待ち続ける木戸(豊川悦司)、妻と恋人の間で揺れる佐伯(谷口トモロヲ)、などなど、様々な人生が交錯する…。はず、なんだがイブの夜に東京中の電気が消…

「イントゥ・ザ・サン」- Into the Sun -

ミンク監督。東京の下町で育った伝説のCIAエージェント、トラビス・ハンター(スティーブン・セガール)は都知事候補暗殺事件を追い、新興暴力団の黒田(大沢たかお)と中国マフィアのつながりを知る…。スティーブン・セガール主演制作原作脚本。しかし、これを…

「同じ月を見ている」

深作健太監督、土田世紀同名コミック原作(文化庁メディア芸術祭優秀賞、未読)。幼馴染みの三人、心臓病のエミ(黒木メイサ)、それを直そうと外科医を目指す鉄矢(窪塚洋介)、そしてドン(エディソン・チャン)は刑務所から脱走する…。原作は未読であるが、映画は…

「エリザベスタウン」

キャメロン・クロウ監督。シューズ会社のドリュー(オーランド・ブルーム)は念願の新製品で10億ドルもの損失を会社に与える。追い討ちをかけるように届いた父の突然の死の知らせ、そして故郷ケンタッキーへの飛行機の中でおせっかいなスチュワーデスのクレア(…

「デジタルアートフェスティバル東京2005」

Art

パナソニックセンター東京。インタラクティブ・インスタレーションで面白かったのは「MorphoTower」児玉幸子、磁性流体が螺旋状に落ちているだけなんだけど、その動きの多様性と不気味さが魅力的。「モルフォビジョン-ゆがむ家」岩井俊雄氏、ストロボを使っ…

「シルバー・ホーク」

ジングル・マ監督脚本。ポラリス・シティーの大富豪のルル・ウォン(ミシェル・ヨー)のもう一つの顔は、悪を罰するシルバー・ホーク。それを追うリッチマン警部(リッチー・レン)は、少林寺で共にカンフーを習った幼馴染み。そして、人間を操る事が出来る洗脳…

「魔術師の物語」- The Magician’s Tale - Dabid Hunt

デイヴィッド・ハント。全色盲の写真家ケイは、惨殺された親友の男娼ティムの事件を追うが、犯行の手口が15年前に発生した連続殺人に酷似していた…。ハードボイルドな文体が結構好きだし、主人公の設定も面白い、舞台も登場人物も胡散臭いながら魅力的で引き…

「カーテン・コール」

佐々部清監督。仕事の失敗から福岡のタウン誌で働くジャーナリストの橋本香織(伊藤歩)は、昭和30年代の終わりから昭和40年代中頃まで下関の映画館「みなと劇場」にいた幕間芸人に関する葉書を読み、取材を始める…。後半、物語は意外な方向へ動いていくが、ま…

「Digital Art Awards 2005特別講演 The nature of D-K(DIGITAL-KAKEJIKU)」

FC Open Research Forum 2005の一つ。長谷川章。色々と理屈は言っているんだけど、あんまり面白くも無いし、納得出来ない。D-Kという作品自体も魅力がない。金沢城でのD-Kとかちょっとインスタレーションとしては面白いけど。これを"新しいカテゴリーオブア…