電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「他人を見下す若者たち」

清水敏彦。表紙の「THE3名様」で軽い読み物的な雰囲気を出しているが、内容は結構固い。分析的で読み物の面白さは無く、現状分析が主で対応についてはほとんどない。"自分以外はバカ"という仮想的有能感は分かるが、仮想型/自尊型/全能型/萎縮型という仮説に…

「「へんな会社」のつくり方」

株式会社はてな社長・近藤純也。はてなで実行されているアイデアの数々、"情報の私物化をしない"を基本に、すべての会議をICレコーダで録音しMP3で共有、進行管理システム「あしか」、ペアプログラミング、フリーアドレス、開発合宿、移動オフィス、社員同士…

「滅びゆく国家~日本はどこへ向かうのか」

立花隆。日経BPのWeb「立花隆のメディア ソシオ -ポリティクス」(http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/feature/tachibana/media/)から抜き出したもの。ライブドアショック、天皇論、靖国論憲法論、小泉改革の真実、ポスト小泉の未来、イラク問題、メディア…

「トリスタンとイゾルデ」- Tristan+Isolde -

ケヴィン・レイノルズ監督、リドリー・スコット製作総指揮。両親をアイルランド軍に殺され、コーンウォール領主マーク(ルーファス・シーウェル)に育てられたトリスタン(ジョームズ・フランコ)。アイルランドの武将モーホルトとの戦いで瀕死となったトリスタ…

「スネーク・フライト」- Snake on a Plane -

デヴィッド.R.エリス監督。L.A.のギャングのエディ・キムの犯罪を偶然に目撃したショーン・ジョーンズ(ネイサン・フィリップス)、FBI捜査官ネヴィル・フリン(サミュエル.L.ジャクソン)はショーン保護のためにハワイ-LAのオーバーナイト便に乗り込むが、キム…

「大エルミタージュ美術館展~ヴェネツィア派からモネ、ゴーギャン、ルノワール、ピカソまで」

Art

東京都美術館。サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館、1764年エカテリーナ二世による225点の絵画購入から始ままった現在300万点のコレクション、今回はヨーロッパ絵画のセレクション。いいと思ったのは「オウムと子供たち」クリスティーナ・ロバート…

「生誕100年記念 ダリ回顧展」

Art

上野の森美術館。平日開場直後というのに場内はかなりの混雑(1982年の時はそれほど混まなかったような)。それでも平均身長が低いのか後ろからよく見える。「器官と手」1927、「早春の日々」1929などシュールになっていく過程が面白い。一番好きなのは「記憶…

「日本以外全部沈没」

河崎実監督、実相寺昭雄監修、筒井康隆原作(「日本沈没」と同時に第5回星雲賞)、小松左京原典。2011年、大規模な天変地異によりアメリカ大陸が一週間で海に沈み、米大統領らはエアフォースワンで日本の米軍基地へ避難。さらに一週間後、中国が沈没していく……

「カポーティ」- Capote -

ベネット・ミラー監督。1959年カンザス州カルカムの農家四人惨殺事件の記事を目にしたトールマン・カポーティ(フィリップ・シーモア・ホフマン)はノンフィクション小説を書く事を思い立ち、ネル・ハーパー・リー(キャサリン・キーナー)とともにカンザスへ向…

WPC Tokyo 2006

東京ビックサイト。Windows Vistaが一番目立っていたが、機能的なアピールはイマイチ弱い印象。「萌え経済学」(id:zom-1:20060506#p3)の森永卓郎のセミナーを聞いたが、中身は薄くても話は面白かった。三大不良債権説(専業主婦、子供、住宅ローン)、昔の少量…

「トランスアメリカ」-Transamerica -

ダンカン・タッカー監督脚本(長編デビュー)。L.A.で一人暮らす性同一性障害のリブリー(フェリシティ・ハフマン)、性転換手術を目前に控えた彼女に突然、N.Y.の息子と名乗るトビー(ケヴィン・セガーズ)から電話がかかってくる…。複雑な親子関係のロード・ムー…

「子どもの成長は、6歳までの食事で決まる」- Feeding Your Child for Lifelong Health -

スーザン・ロバーツ(タフツ大学栄養学教授)、メルヴィン・ハイマン(UCSF小児科教授)。二人の共同研究により解明された「メタボリック・プログラム」と呼ばれる機能、乳幼児(0~6歳)の食事がその子の一生に及ぶ健康と知能に影響を与えるという解説と実践。子…

「アキハバラ@DEEP」

石田衣良。ユイが主催するサイトで知り合ったページ、アキラ、ボックス、タイコ、イズム、ダルマが立ち上げた新会社アキハバラ@DEEPは革命的な検索エンジン"クルーク"を開発するが、巨大IT企業デジキャピがそれを狙う…。映画(id:zom-1:20060908#p2)と比較し…

「百番目の男」- The Hundredth Man - Jack Kerley

ジャック・カーリイ。誰にも知られたくない暗い過去の秘密を持つ刑事カーソンは異常犯罪担当部署に配属される。死体に奇怪な文字が刻まれている連続断首殺人が発生する…。このミス2005海外編同点6位、文春ミステリー2005第6位。設定的には面白い部分もあるが…

「16ブロック」-16 Blocks -

リチャード・ドナー監督(「リーサル・ウェポン」)、リチャード・ウェンク脚本。夜勤明けのニューヨーク市警の刑事ジャック・モーズリー(ブルース・ウィリス)に課せられた任務は16ブロック先の裁判所に証人エディ(モス・デフ)を送り届ける簡単なものだったが…

「ブラック・ダリア」- The Black Dahlia -

ブライアン・デ・パルマ監督。ジェイムズ・エルロイ原作(多分未読)。かつてMr.ファイアとMr.アイスと呼ばれた二人のブロ・ボクサー、リー(アーロン・エッカート)とバッキー(ジョシュ・ハートネット)はL.A.警察の特捜課でコンビを組み始める。1947年のある日…

「アタゴオルは猫の森」

西久保瑞穂監督、ますむらひろし原作。年に一度の祭りのアタゴオル、デブ猫ヒデヨシは好物の紅マグロに目がくらみ封印の扉をあけてしまい植物王ピレアが目覚める…。RPGのムービー部分の長編をみせられている気分、映像は自称?日本のピクサーのデジタル・フロ…

「スケバン刑事 コードネーム麻宮サキ」

深作健太監督、丸山昇一脚本、和田慎二原案。聖泉学園に潜入していた特命刑事はアングラサイト「エノラゲイ」にアクセスしていた生徒を追跡中に爆死。ニューヨークから強制送還された少女(松浦亜弥)は母(斉藤由貴)の刑期と引き換えに聖泉学園に潜入するが…。…

「Good Design Award 1957-2006」

東京藝術大学大学美術館陳列館。もともとグッドデザイン賞には懐疑的なんだけど、並べてみてもやっぱり面白くない。普遍性のあるいいデザインは少ない、世界に誇れるものは少ない。バタフライスツール(天童木工、柳宗理)とかいいんだけど。

「NHK日曜美術館30年展」

Art

東京藝術大学大学美術館。大混雑、そもそも通路が狭過ぎるのでこういう企画展には向かない場所な気がする。大作は少ないが、番組を思い出すとそれぞれの作品に深みが感じられる。国内でもこれだけかき集められるのかと感心。好きなのは中川一政「駒ヶ岳」、…

「ベルギー王立美術館展」

Art

国立西洋美術館。企画展としては地味だけどかなり混雑。個人的にはマグリット狙い。古典油彩は個人的には好みのモノが少ない。アブラハム・ブリューゲル「花と果実」(ピーテル・ブリューゲルの曾孫)、アンドリアーン・ファン・ユトレヒト「オウムのいる静物…

「その日のまえに」

重松清。小学生の同級生ガンリュウの病気「ひこうき雲」、高校生トシの母の病「ヒア・カムズ・ザ・サン」、高校教師の教え子のDV「朝日のあたる家」、子供時代の海の事故での死「潮騒」などバラバラな話かと思ったが、最後の「その日のまえに」、「その日」…

「佐賀のがばいばあちゃん」

島田洋七。1958(S33)年、広島の母親の元から佐賀の祖母に預けられた八歳の昭広、戦後一人で7人の子供を育てた祖母との貧乏生活が始まる…。同名映画(id:zom-1:20060610#p2)の原作。文章的にはイマイチ。ま、文章のプロじゃないからしょうがないか。内容的には…

「もしも昨日が選べたら」-Click-

フランク・コラチ監督。建築士マイケル・ニューマン(アダム・サンドラー)は仕事優先で妻のドナ(ケイト・ベッキンセール)と二人の子供など家族の事は後回し。ある日、不思議な従業員モーティ(クリストファー・ウォーケン)に出会い、人生をコントロール出来る…

「ザ・センチネル 陰謀の星条旗」-The Sentinel-

クラーク・ジョンソン監督(「S.W.A.T.」)、ジェラルド・ベティヴィッチ原作「謀殺の星条旗」(未読)。シークレット・サービスのピート・ギャリソン(マイケル・ダグラス)の同僚が自宅前で射殺される。ギャリソンのかつての部下デヴィッド・ブレキンリッジ(キー…

「ストロベリー・ショートケイクス」

矢崎仁司監督、狗飼恭子脚本、魚喃キリコ原作「strawberry shortcakes」(未読、魚喃=ナナナン)。恋に憧れるフリーター里子(池脇千鶴)はデリヘルの電話番、一途な恋を貫くデリヘル嬢秋代(中村優子)、摂食障害のイラストレーター塔子(岩瀬塔子)、その同居人で…

「ビタミンショック-暴かれた害と効用 」

ハンス・ウルリッヒ・グリム、イェルク・ツィットラウ。著者はドイツの雑誌記者、あまり情報が無いが専門家でも無いみたい。出版も家の光とJA系な所を差し引いて読むと、どこまで根拠があるのか分からないが、ま、自然なもので栄養を取りましょうって所だけ…

「ワールド・トレード・センター」-World Trade Center-

オリバー・ストーン監督。2001年9月11日、ニューヨーク港湾局警察の班長ジョン・マクローリン(ニコラス・ケイジ)、ウィル・ヒメノ(マイケル・ベーニチャ)たちはバス・ターミナル担当だったが、午前8時46分世界貿易センター北棟に旅客機が激突、緊急避難援助…

「夜のピクニック」

長澤雅彦監督、恩田陸原作。24時間で80Kmを歩き通す高校生活最大のイベントの歩行祭、60Kmは団体歩行、最後の20Kmは思い思いの人と歩く自由歩行。甲田貴子(多部未華子)は西脇融( 石田卓也)とのわだかまりを解く秘密の賭けをする…。第二回本屋大賞を取った原…

CEATEC 2006

幕張メッセ。大嵐の上に週末で大混雑、あんまりじっくり見られなかった。DLNAは参加企業は弱いけど、大進歩な印象、今後が楽しみ。PLCも今後楽しみ。村田製作所のムラタセイサク君は大人気、肝心の展示品を見ている人は少なかったが。モニタ系は派手だが、新…