電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

Photo

「世界を変えた100日-写真がとらえた歴史の瞬間」

ニック・ヤップ。「ナショナル ジオグラフィック」誌と、フォトライブラリー「ゲッティ・イメージス/Getty Images」による、報道写真。歴史の証人という感じ。1851/5/1ロンドン万博、18637/3南北戦争死の行進、1865/4/14「リンカーン大統領暗殺」、1903/12/1…

「アンリ・カルティエ=ブレッソン伝」

柏倉康夫。マグナム・フォトの創設メンバーで「決定的瞬間」のブレッソンの生い立ちから晩年まで。「…瞬間の記憶」(id:zom-1:20080104#p1)、「…知られざる全貌」「(id:zom-1:20070710#p1)などなど近年ブレッソンに接する機会が多い。改めて、写真ジャーナリ…

「ホンコンフラワー」

星野博美。香港の中国返還前後の2年間の写真集、「転がる香港に苔は生えない」を前に読もうと思っていたがこっちの方が先になった。好きなのもあるけど、まあまあと思うのもあるぐらいか。「転がる…」を早く読まねば。 http://www.amazon.co.jp/dp/458227742X

「安原製作所回顧録」

安原伸。京セラから独立し世界最小のカメラメーカー安原製作所を起ち上げた著者。中国のカメラ工場を使い、機械式レンジファインダーカメラ「安原一式」を作りあげ、2号機「秋月」を完成させる…。安原製作所の心意気に感動して、すぐ予約した安原一式ユーザ…

写美で暗室

新規ボランティアの研修のお手伝い、暗室作業。ま、基本的なところなので楽。意外に焼き込み時間と仕上がりの濃度の相関が感覚的に掴めない人が多い、とちょっと思った。アンセル・アダムスは「ネガは楽譜、プリントは演奏」と言ったけど、いい楽譜からは多…

「紫禁城写真展」

東京都写真美術館。1900年、小川一真(千円札の夏目漱石像)により撮影された紫禁城。100年以上前の貴重な写真という意味はあるけど、そんな事よりはプラチナプリントのトーンの凄さに感心した方が強かった。太和門から太和殿を望むパノラマ写真が圧巻。 http:…

「知られざる鬼才 マリオ・ジャコメッリ展」

東京都写真美術館。イタリア北東部のセニガリアのマリオ・ジャコメッリ(1925-2000)。印刷所で働き、アマチュア画家で詩人、写真家。名前も聞いた事が無かった。印象としては意外に技巧的。朝に撮っているのが多いのか、横からの強い太陽光が特有なコントラス…

「アーティストファイル2008-現代の作家たち」

国立新美術館。セルフポートレートなどのエリナ・ブロテルス、浮遊するバルーンの市川武史、野遊びする子供達の写真のポリクセニ・パパペトルー、シャーペンの超細密画(凄い!)の佐伯洋江、暗闇の六面ビデオ・インスタレーションのさわひらき、「西洋料理山猫…

「20世紀の巨匠たち~「写真」とは何か」

大丸ミュージアム・東京。写真家を通した20世紀の写真史。マン・レイ、エドワード・ウエストン、ウイン・バロック、アンセル・アダムス、アービング・ペン、エルンスト・ハース、ロバート・メイプルソープ、ウイリアム・クライン、ロバート・キャパ、アンド…

写美にて「大人のためのフォトグラム」ワークショップ

東京都写真美術館にてワークショップのお手伝い。企画展の「シュルレアリスムと写真 痙攣する美」に連動させて、「大人のためのフォトグラム」。フォトグラムとは印画紙の上に直接モノをおいて露光し、像を作る技法で、今まで写美では主に子供向けのプログラ…

「アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生」- Annie Leibovitz:Life Through a Lens-

バーバラ・リーボヴィッツ監督脚本(実の妹)。ローリングストーン誌の表紙となった暗殺の数時間前のジョン・レノンとオノ・ヨーコ、ヴァニティ・フェア誌の表紙となったデミ・ムーアの妊婦ヌードなどで有名な写真家アニー・リーボヴィッツのドキュメンタリー…

「MAGNUM PHOTOSマグナム・フォト 世界を変える写真家たち」

東京都写真美術館。2007年で創立60周年の写真家集団マグナム・フォト、マーティン・パー、コスタ・マノスなど中心会員16人のインタビュー、年次会、支社内部などのドキュメンタリー…。興味ある人にはなかなか面白い内容。マーティン・パーの入会が反対されて…

「晴れ着で回転回LIVE!」

東京都写真美術館。屋代敏博(http://www.kaitenkai.com/)による、一般人を集めての「回転回LIVE!」、ジョエル・ロブションの前で撮影。「回転回」とは技術的に言えば人間がクルクル回っているのをスローシャッターで撮るだけなんだけど、効果はなかなか面白…

「日本の新進作家Vol.6 スティル/アライヴ」

東京都写真美術館。伊瀬聖子「Swimming in Qualia(スイミング・イン・クオリア)」、屋代敏博「回転回LIVE」、大橋仁「SEA」、田中功起「家がガーデン・テーブルになり、瓶ビールの消息がわかり、バンドが演奏するとき」の四人。純粋に写真家なのは大橋仁のみ…

「土田ヒロミのニッポン」フロアレクチャー

東京都写真美術館。シリーズの「俗神」、「砂を数える」、「パーティ」、「新・砂を数える」、「続・俗神」、「ヒロシマ三部作」、「Aging」。余り期待は無かったんだけど、明確なコンセプトのシリーズを通して観るとなかなか面白かった。作家自身によるフロ…

「アンリ・カルティエ=ブレッソン 瞬間の記憶」

東京都写真美術館。ハインツ・ビュートラー監督脚本、マティアス・ケーリン撮影。ロバート・キャパらと共に写真集団マグナムを設立、ライカを片手に世界を巡り、2004年8月に死去したアンリ・カルティエ=ブレッソンのドキュメンタリー。本人が様々な"決定的瞬…

「写真新世紀東京展2007」

東京都写真美術館。展示は前回(id:zom-1:20071104#p2)観たけど「写真新世紀東京展2007」のグランプリ発表のビデオを見てくる。グランプリ無しで三人が準グランプリだといのは聞いていたけど総評が気になったので。準グランプリは黒澤めぐみ「二重性活」、中…

写美でBWワークショップ

恵比寿の写真美術館でBWワークショップ。今回から明室でビデオを使ってほとんどの説明をするように変更したので、まだ慣れていない。基本的にフィルターでのコントラスト変更、焼き込み、覆い焼き、トリミングでひたすらひたすら一枚のネガを追求していく方…

「写真新世紀東京展2007」

東京都写真美術館。優秀賞の青山裕企「UNDERCOVER」、黒沢めぐみ「二重性活」が好み。インターネット上で「モデルやります」という素人モデルを撮り続けた中田柾志の作品も着想が凄い。モデルのヤバい感じの内面にもっと突っ込めれば凄い作品になったかも。 …

「東松照明 Tokyo曼陀羅」

東京都写真美術館。50年代から現在まで、「長崎マンダラ」、「沖縄マンダラ」、「京まんだら」、「愛知曼陀羅」のシリーズと最近の「プラスチックス」、「インターフェース」などなど。東松照明の50年代~60年代はホント素晴らしいなあと思いつつ、見所がも…

鈴木理策、中谷芙二子 座談会

東京都写真美術館。中谷芙二子の話が中心だったせいかやや盛り上がりに欠けた印象だったが、話の中身は面白かった。中谷芙二子が雪の結晶の中谷宇吉郎の娘で、昭和記念公園の「霧の森」の作者だとは知らなかった。昭和記念公園の「霧の森」はお勧め。(memo:…

鈴木理策「熊野、雪、桜」

東京都写真美術館。写真は正直それほど好きじゃないけど、展示の仕方がインスタレーションみたいで素晴らしくよかった。写真はその一部みたいな感じ。あえて言えばオランジェリー美術館のモネ睡蓮の間の様。 http://www.syabi.com/details/suzuki.html

第18回日本写真作家協会展 第5回JPA公募展

東京都写真美術館。入選作も含めイマイチ面白くなかった http://www.syabi.com/details/jpa2007.html

「昭和」写真の1945-1989 第4部 50年代以降「オイルショックからバブルへ」

東京都写真美術館。リアルに知っているだけに、内容的には面白みにちょっと欠けた。写真としては面白いし、写真家の名前はビックなのが多いが。このテーマでは宮本隆司の廃墟モノが一番好き。 http://www.syabi.com/details/syowa4.html

「昭和」写真の1945-1989 第2部「ヒーロー・ヒロインの時代」

東京都写真美術館。前回(id:zom-1:20070623#1)の終戦直後は歴史的な写真という気がしたけど、今回はリアルタイムで経験している時代だけに見方も変わってきた。秋吉久美子が魅力的なのには驚いた。秋山庄太郎「昭和の美人」とか、紗のかけ方は今見るとドギつ…

キュレーターズ・チョイス07「対話する美術館」

東京都写真美術館。去年(id:zom-1:20060715#p1)よりは素直なチョイスとキャプションが多い感じがするが、やはりこれは面白い企画。今回は知ってる学芸員のチョイスは遠目にも分かった。 http://www.syabi.com/details/curator07.html

「FASHION MAGAZINE マーティン・パー写真展」

東京都写真美術館。英国のファッション写真家のマーティン・パー、ポール・スミス2007年秋冬コレクション用新作を含む、カラー写真約100点。基本的に好きなジャンルじゃないのだけど、派手な色彩の配置の仕方とか、自然光の下でのライティングの妙とか凄いと…

写美「驚き盤をつくろう!」ワークショップ

東京写真美術館で驚き盤(フェナキスティスコープ/Phenakistiscope)作成のワークショップのお手伝い。写美の映画館で上映されている「おやすみ、クマちゃん」観賞後の親子+夏休みの自由研究向けという感じのオープン形式のワークショップだと思っていたけど、…

「凶区/Erotica 」森山大道

epSITE。アムステルダム、ケルン、パリ、シドニー、タイ、上海、新宿、大阪さまざまな都市での森山大道によるスナップ。それを大判のインクジェットプリンタにより引き伸ばしたもの。いつもの森山大道、街の切り取り方も味があって荒っぽいが迫力がある。粒…

「アンリ・カルティエ=ブレッソン 知られざる全貌」

国立近代美術館。マグナム・フォトの創設メンバーで「決定的瞬間」のブレッソンと説明するまでもない有名な存在だが、ここまで全貌を一同に見られるのは感動。欧州、米国、ソヴィエト、中国などの各国、ポートレートや風景などのジャンル毎などなど。やはり…