電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

2004-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「下弦の月 ラスト・クォーター」

二階健監督、矢沢あい原作。原作のコミックは未読。矢沢あいのスタイリッシュなこだわりを映像にしようとしているが、出来上がりはうわべだけのお粗末な印象。ストーリの本筋は面白いのに、なぞ解きも雑でラストも盛り上がらない。 栗山千明、成宮寛貴はギリ…

「エクソシスト ビギニング」- Exorcist: The Beginning -

レニー・ハーリン監督。オリジナル「エクソシスト」のメリン神父の背景を活かしつつ、独立した作品としてもうまく出来ている。第二次世界大戦末期のケニア、ビサンティン帝国時代の教会遺跡という背景がなかなか面白い。ラストの対決の盛り上げは弱く感じる…

「ピューリッツァー賞作家の脳科学探険」

ロナルド・コチュラック。ピューリッツァー賞を受賞した「脳の神秘を暴く」と「暴力の根源」(シカゴ・トリュビューン紙に掲載)をまとめたもの。一般向けで内容は分かりやすい。犯罪、暴力、自殺、アルコール中毒などの傾向を脳科学から考えている。特にセロ…

「ツイステッド」- Twisted -

フィリップ・カウフマン監督。考えてみたら「存在の耐えられない軽さ」以降はどうも精彩を欠く監督だが…。殺人課捜査官に昇進したジェシカが寝た男たちが次々と殺されていくサスペンス、この設定自体は面白いのだけど、事件は複雑にこね繰り回され終わってみ…

「テクノロジー・ウォッチング - ハイテク社会をフィールドワークする」

D.A.ノーマン。名著「誰のためのデザイン?」と共に、製品の開発者やデザイナは必読の書だろう(読むのが遅くなったが(^^;))。最初の学芸会の話、見る事、記録する事、記憶する事、再生する事の問題はカメラを作る仕事の立場からは色々考えさせられる。まとま…

「怪奇大家族」

TV

「呪怨」の清水崇が総合企画。忘れていて四回目から見始める。恐怖と笑いがテーマみたいだが、"恐怖"は感じられず、B級の微妙な"笑い"には期待出来る。テーマ曲はなかなかツボにはまっているんだけど…今後に期待か。高橋一生、渋谷飛鳥の若手のキャスティン…

「24 Twenty Four」

TV

旬を逃しているけど、FOX JAPANでシーズン1を見始めてやっと6回目…これって面白いのか??一回目では無用な飛行中脱出で見せ場作り、飛行機爆破で大量殺人(こっちの方が大事件では?)、大統領候補暗殺を計画しておきながら素人丸出しな寄せ集め集団、誘拐しても…

「おじさんバンコク大脱走-タイ5泊6日おとこ旅」

「意外体験!スイス - パックツアーを10倍楽しむ法」(id:zom-1:20041015#p1)を読んだ勢いでまた岡崎大五。リストラにおびえるサラリーマンとその悪友の旅行ライターのバンコク旅行。それなりの所で泊まって、遊んで予算10万円というシミュレーションになって…

「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」(上)(下)

- Harry Potter and the Order of the Phoenix - J.K.Rowling J.K.ローリング。ハリー・ポッターシリーズ第五巻。第一巻の四倍という長さの割には中身が薄い。ラスト近くはさすがに盛り上げるが、前半からまき散らした伏線と思われた数々のエピソードは活か…

「ハウルの動く城」予告編

最新バージョンの予告編を見た。前に書いた通り前回はハウルの声優、木村拓哉の声が無かったが(id:zom-1:20040809#p2)、今回は最後に一言だけ入っている。キムタクじゃない様な声でやや平坦、でも重要なキメの台詞っぽい。試写会でもキムタクの声優ぶりには…

「ガーフィールド-日本語吹き替え版」 - Garfield -

ピーター・ヒューイット監督。ガーフィールドはやや漫画的CG、他の動物は「ベイブ」風の口だけ合成の実物、というのがちょっと違和感ある。合成は上手いので意図した効果なのか。子犬のオーディの芸達者なダンスと、CGのガーフィールドのダンスの合成ってが…

「非情のオブジェ-現代工芸の11人」

Art

東京国立近代美術館工芸館。「木村伊兵衛」のついでに観た。ダンテ・マリオーニのガラスの迫力は凄い。あと、高橋禎彦「花のような」のポップさも好き。ここは元旧近衛師団司令部庁舎で煉瓦造り二階建て、1910年竣工の貴重の建物。内部も当時の面影があって…

「木村伊兵衛展」

東京国立近代美術館。木村伊兵衛はライカでしか撮れない写真を探ったが、開発者としてデジカメでしか撮れない写真って何、と考える上で非常に勉強になる写真家。昭和初期花王石鹸の広告や同人「光画」の実物は珍しかったが、全体に木村伊兵衛を知るには余り…

「予言」

鶴田法男監督。原作はつのだじろう「恐怖新聞」。元の設定を家族愛でうまく置き換えているし、原作の掟破り(不条理?)な最終回も上手く取り入れている。ラストは上手い。それなのに冗長で退屈なのは物語を引っ張る軸が欠けているからだろうか。三上博史はいい…

「感染」

落合正幸監督脚本、経営破綻の病院、人手も薬品も不足、疲労困憊、医療ミスと面白い設定だし、役者も佐藤浩市、高嶋政伸と悪くないのに何故にこれほど退屈なのか。落合正幸の「パラサイト・イヴ」「天使の牙」も詰まらないが、さらにワンランク下、お化け屋…

「機関車先生」

廣木隆一監督、伊集院静原作。瀬戸内の小島、口の聞けない先生、7人の子供たち…基本的にいい話。あの時代の漁船じゃないだろとか、子供たちが小奇麗すぎるとか、部分的にクサイ演出とか細かい文句はあるものの、いい話の力はやはり強い。台詞の無い演技は難…

「調理場という戦場」

三田のコートドールのシェフ斉須政雄。「十皿の料理-コート・ドール 御馳走読本」も面白かったが、この本は修行時代の思い出から、彼なりの組織論までになっている。ランブロワジー、タイユバンの話も面白かったが、特にヴィヴァロアのクロード・ペイローの…

「ハチミツとクローバー」(3)-(6)

羽海野チカ。やっとキャラも立って来て、展開してきた感じもする。主軸よりも、脇のお馬鹿ギャクの方を楽しみにしているけど。はぐと森田の似顔絵パン対決シーンが爆笑(^^)。(1)(2)→id:zom-1:20041011#p3 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/40886520…

「スクービー・ドゥー2/モンスター・パニック(日本語吹き替え版)」

- Scooby-doo 2: Monsters unleashed - ラジャ・ゴズネル監督。実写版第二弾。設定も展開もギャグもお子様向けな設定だが、丁寧に作ってあるのが好感が持てる。ミステリー社のオタク代表ヴェルマが今回の主人公。脇役だがアリシア・シルバーストーンも登場。…

「ヘルボーイ」- HELLBOY -

ギレルテ・デル・トロ(「ブレイド2」)監督、マイク・ミニョーラ原作。どう考えても怪人の脇役しか出来そうもないロン・パールマン(日本では嶋田久作?)が主役の映画を観られるとは…という感動はありながら、予告編からもB級の臭いが…。結果的には結構面白かっ…

勝沼ぶどうの丘「天空の湯」

ぶどう狩りにはちょっと季節が遅いが、勝沼ぶどうの丘。天空の湯は露天風呂からの南アルプスの眺めが素晴らしい。アルカリ単純泉で循環、やはり効用は源泉かけ流しの多摩境いこいの湯(id:zom-1:20040925#p1)には敵わないか。タオル類はレンタルが無いのが注…

「セロトニン欠乏脳-キレる脳・鬱の脳をきたえ直す」

有田秀穂。「ゲーム脳の恐怖」ブームにあやかって、同様な内容をセロトニンから説明した内容。あまりにセロトニン至上主義であり、脳はそれほど単純では無いだろうと反発を感じる。早起き、運動、腹式呼吸しないさいってのはいい事なんだけど。 http://www.a…

「意外体験!スイス - パックツアーを10倍楽しむ法」

岡崎大五。トルコ旅行中に読んだ「意外体験!イスタンブール」が意外に面白かったので、それ以降は岡崎大五は愛読しているが…、これはイスタンブールに続くスイス編。パックツアーの傍若無人ワガママ客をいかに引き連れていくかの搭乗員ぶりと、観光業界の裏…

麺通団

やっと、今さらながら、懸案事項だった東京麺通団に行った。さすがにうどんは美味しい、喉ごしがいい。トッピングの天麩羅は揚げたてを食べたいものだなあ、贅沢だろうか、時間がたった天麩羅は好きじゃない。 http://www.mentsu-dan.com/shop/shop_tokyo.ht…

「クライモリ」- Wrong Turn -

ロブ・シュミット監督。南部の深い森、道に迷った男女が殺人鬼に襲われる…まるで新鮮味が無い設定。「テキサス・チェーンソー」(id:zom-1:20040408)(オリジナルはトビー・フーパー「悪魔のいけにえ」)などなどいくらでもある。それなりに展開は飽きさせない…

「ハチミツとクローバー」(1)(2)

羽海野チカ。面白いという評判で読み始めるが…、2巻ではまだ登場人物も多く混乱中。主軸のストーリがどこなのかさっぱり判らない。表紙や一巻の最初からはコロボックルはぐが主人公だと思っていたが、その後は蚊帳の外。はぐは、「雑居時代」の"あまり"みた…

「住まいの極意」

「辰巳琢郎の夢リフォーム」(id:zom-1:20040529)が静かに終了し、始まった新番組。リフォーム中心ではなくなったが、建物紹介というコンセプトは引き継いでいる。問題は出演者の田中律子。背景となる知識は皆無、建築やインテリアに対する興味もなさげ、コメ…

「モンスター」- Monster -

パティ・ジェンキンス監督脚本(長編は初監督)。人生に絶望した娼婦のアイリーン(シャーリーズ・セロン)が同性愛者のセルビー(クリスティーナ・リッチ)と出会う事により、殺人を繰り返す事に…。アイリーンがモデルと言われる「テルマ&ルイーズ」的展開を予想…

「立川 国営昭和記念公園コスモス祭り」

残暑も厳しかったのでコスモスの見ごろは遅れているらしいが、とりあえず行ってみる。台風翌日、入り口には「台風の影響によりコスモスが倒れてます」の看板。確かに、みんなの原っぱのコスモスは倒れ、コスモスの丘のコスモスはまだ咲いてない、10月中旬ら…

「デビルマン」

那須博之監督、永井豪原作。初日だというのにガラガラ(台風だけど)。いくらなんでも「CASSHERN」(id:zom-1:20040529#p1)よりは面白いと思っていたが…今年後半暫定ワースト1。不動明(伊崎央登)、飛鳥了(伊崎右典)ともに疲れたホストみたいな雰囲気(了はオープ…