電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

2001-01-01から1年間の記事一覧

「伊能忠敬を歩いた」

佐藤嘉尚 新潮文庫。「伊能忠敬 - 子午線の夢-」を観た勢いで、読んでみる。伊能忠敬の足跡を二年かけて歩き通した伊能ウォークのドキュメンタリと、実際の伊能忠敬の小説風伝記を交互に描く。小説風の部分はそれなりに面白かったが、ドキュメンタリの方は事…

「史上最強のリーダー シャクルトン」- Shackleton’s Way - Margot Morrell&Stephanie Capparell

マーゴ・モレル&ステファニー・キャパレル 高遠裕子訳 PHP研究所アーネスト・ヘンリー・シャクルトン(Ernest Henry Shackleton 1974-1922)。アイルランド生まれ、1914年大英帝国名局横断隊エンデュアランス号で南極へ向かうが船が沈没、南極を約二年間漂流し…

「リヨンの料理人 ポール・ボキューズ自伝」- Paul Bocuse,La bonne Chere -

ポール・ボキューズ 須山泰秀(辻調理師専門学校)訳子供時代、ピラミッドのフェルナン・ポワンの下での修行時代から現在に至るまでの自伝。ポキューズの料理に対する姿勢が判る。特に「愛情を基礎とした料理」の喪失に対する深い危惧を感じる。土地とその野菜…

「十二番目の天使」- The Twelbth Angel - Og Mandina

オグ・マンディーノ 坂本貢一訳 求龍堂ジョン・ハーディング、コンピュータソフトの大手ミレニアム社CEOが主人公。ジョンは愛する妻と一人息子を事故で失い自殺を考えていたが、親友ビルにリトルリーグの監督を依頼される。彼を救ったのは亡き息子に似た一人…

「フーテン老人世界遊び歩記」

色川大吉 岩波書店 同時代ライブラリー338。歴史家色川大吉の著書。自らをフー老(フーテン老人)と称し、30年余り世界中を歩いてきた旅行記。その歩いてきた場所に圧倒される。ウズベキスタン/カザフスタン、シチリア島カターニア(マフィアの巣、バックをひっ…

「ライト、ついてますか-問題発見の人間学」

Are you lights on? :How to figure out what the problem really。is.-Donald C. Gause, Gerald M. Weinbergドナルド.C.ゴース、ジェラルド.M.ワインバーグ 木村泉訳 共立出版ワインバーグ、翻訳が木村泉という事で、内容をほとんど知らずに読み始める。簡…

「タンジブル・ビット-情報の感触情報の気配」

Tangible Bits:Towards Seamless Interface between People,Bitsand Atoms -Hirosi Isii+Tangible Media Group/MIT Media laboratory石井祐+タンジブル・メディア・グループ/MITメディアラボMITメディアラボのセミナーでもらった本。「ビーイング・デジタル…

「方向オンチの科学」

新垣紀子 野島久雄 講談社ブルーバックス。「方向オンチな女たち」、「話を聞かない男、地図が読めない女」と方向オンチ関係を連続して読んでいるが、その中でも最も真面目、科学的アプローチによる方向音痴の研究本といえる。空間認知、認知地図、道を覚え…

「バケツひとつでアジア旅」

オーシロカズミ 情報センター出版局。アジアの旅でお役だちグッズに取り上げられているのが、ぞうり、バケツ、裁縫道具、名札…タイトルはここから来ている。ゴムぞうりにバケツを下げての旅、なんか姿で見えるよう。半分は絵(漫画?)で体験のエッセイ集という…

「新中年手帳」

泉麻人 佐伯克介画 玄冬舎。全体の雰囲気が泉麻人の何かに似ていると思ったら、これは「街のオキテ」の中年版。「街のオキテ」は、「東京23区の偉い順」とか「オシッコのシミの隠し方」とか「停車時にカーステレオから流れ出ちゃいけない曲」とか。この「新…

「模倣犯」下 ☆

宮部みゆき 小学館。

「模倣犯」上 ☆

宮部みゆき 小学館。内容も面白いが、厚さも話題には十分になるほど。段組で1300ページ以上。連載モノのせいか、ちょっと長すぎるてメリハリが利いてない気がするし、中途半端なエピソードがあるのが気になる。1,2部は非常によかった。3部のそのまとめという…

「かあちゃん」

市川崑監督、山本周五郎原作、岸恵子、原田龍二、うじきつよし、勝野雅奈恵、山崎裕太、飯泉征貴、紺野紘矢、石倉三郎、宇崎竜童、中村梅雀、春風亭柳昇、コロッケ、仁科貴、尾藤イサオ、小沢昭一。天保末期、飢饉、米の高騰、重税により江戸の庶民は貧窮を…

「冷静と情熱のあいだ」

中江功監督、江國香織/辻仁成原作、竹野内豊、ケリー・チャン、ユースケ・サンタマリア、篠原涼子、椎名桔平、マイケル・ウォン。フィレンツェの工房で絵画の修復士の修行をする阿形順正(竹野内豊)。恋人の芽実(篠原涼子)がいながら、学生時代の恋人、香港か…

「ポアゾン」- Original Sin -

マイケル・クリストファー監督、ウイリアム・アイリッシュ原作、アントニオ・バンデラス、アンジェリーナ・ジョリー、トーマス・ジェーン。19世紀後半のキューバー、コーヒー輸出で成功したルイス(アントニオ・バンデラス)は財産目当てで無い誠実な妻を求め…

「アメリ」- Le Fabuleux Destin D’amelie Poulain - ☆

ジャン=ピエール・ジュネ監督、オドレイ・トトゥ、マチュー・カソヴィッツ、リュフュス、ヨランド・モロー、セルジュ・メルラン、ドミ二ク・ピノン、イザベル・ナンティ、クロチルド・モレ、クレール・モーリエ、ロレーラ・クラヴォッタ。医者の父と神経質…

「オー・ブラザー」- O Brother,Where Art Thou ? - ☆

ジョエル・コーエン監督、イーサン・コーエン製作、ジョージ・クルーニ―、ジョン・タトゥーロ、ティム・ブレイク・ネルソン、ホリー・ハンター、ジョン・グッドマン。舞台は1930年代、ミシシッピー州の片田舎、エヴァレット(ジョージ・クルーニー)、ビート(…

「山の郵便配達」- 那山那人那狗- - Postmen in the Mountains - ☆

フォ・ジェンチイ監督、トン・ルゥジュン、リィウ・イェ、ジャオ・シィウリ、ゴォン・イエハン、チェン・ハオ 、リ・チュンホア、ヤン・ウェイウェイ、ダン・ハオ、ホァン・ウェイ、ワン・ユイ。舞台は1980年代の中国湖南省西部の山間地帯。一日約40km、二泊…

「千年の恋 ひかる源氏物語」

堀川とんこう監督、早坂暁原作、吉永小百合、天海祐希、常盤貴子、高島礼子、かたせ梨乃、南野陽子、細川ふみえ、中山忍、風間トオル、松田聖子、竹中直人。内覧である菅原道長(渡辺謙)の要請で、紫式部(吉永小百合)は越前の国から京の都へ移り、道長の娘の…

「殺し屋1」

三池崇史監督、山本英夫原作、浅野忠信、大森南朋、塚本晋也、寺島進、塚本晋也、SABU、松尾スズキ。泣き虫のイチ(大森南朋)は、実は特殊スーツを身にまとった無敵の殺人マシーン、そして変態でサド。謎の男ジジイ(塚本晋也)はイチを操り、マゾのヤクザの垣…

「ムーラン・ルージュ」- Moulin Rouge -☆

バズ・ラーマ監督、ニコール・キッドマン、ユアン・マクレガー、ジョン・レグイザモ、ジム・ブロードベント、リチャード・ロクスボロウ。1989年パリ、ボヘミアン革命真っ盛りのモンマルトルへやって来た作家志望のクリスチャン(ユアン・マクレガー)。知り合…

「2020年からの警鐘2 怠慢な日本人」

日本経済新聞社編 日本経済新聞社。出版は同じ1と同じ1997年。日本経済新聞連載の「地球プロブレム」、「未来への創業」、「怠慢な納税者」」、「土地の反逆」「教育が見えない」、「技術立国の幻」、「ニホンゴキトク」に「日経2020年委員会」委員の投稿を…

「2020年からの警鐘 日本が消える」

日本経済新聞社編 日本経済新聞社。「人口ピラミッドがひっくり返るとき」に続いて未来予測の本。2020年の日本や世界の姿を描き、そこから遡って今の経済や社会のありようを考えるという手法を使っている。日本経済新聞に連載された「2020年からの警鐘」シリ…

「21世紀の10大技術 - 社会と生活はどう変わるか」

森谷正規 日本放送出版協会。続いて未来予測の本だけど、これは技術予測の本。近未来の生活、20~30年後には実現し広く普及しているだろう技術を取り上げ、近未来社会のありうる姿を描く。内容的には、燃料電池自動車、コジェネレーション、大深度地下利用、…

「モノを整理してすっきり暮らす -捨てられないひとのための生活術」

阿部絢子 大和書房。内容的には当たり前の事ばかりで、知っている人はすでに実践しているような気がする。「捨てる!技術」に近いかもしれない。衣類、靴、ハンドバック、アクセサリー、化粧品、消耗品、寝具、写真・ビデオ・CDなどなど各論としては細かく解…

「香港的電飾」

二代目一条さゆり 筑摩書房。ストリッパー二代目一条さゆりは、香港の明星オタクだって事は知っていたけど、そのアイドルおっかけ的な視点の香港エッセイ集。食、ショッピングといったふつうの香港モノと違い、一風変わっている。そもそも明星迷として、かな…

「ハンマー・オブ・エデン」- The Hammer of Eden - Ken Follet

ケン・フォレト 矢野浩三郎訳 小学館「第三双生児」の次作。カルフォルニア州、シルバー・リバー・バレーの自然の中で暮らすコミューンのリーダー、プリースト<祭司>は自分たちの生活を守るため、「ハンマー・オブ・エデン」というグループ名で地震を起こす…

「夢の痕跡 20世紀科学のワンダーランドに遊ぶ」

荒俣宏 講談社。「クォーク」に1991/8~1993/9に連載したもの。前半はドイツ、後半はアメリカの博物館をネタにした科学のエッセイ。内容は多岐にわたり、オフセット印刷、ベンツの祖先である自転車、グライダーのリリエンタール兄弟、コンピュータのフォン・…

「本当にあった海外旅行の話」

高木暢夫 NHK出版。著者は元ツアコン。「NHKラジオ英語会話」テキストに1990年4月号より2年連載されたものに加筆したもの。ツアコンものと言っても、「添乗員奮戦記」の岡崎大五の様にトホホな内容でもなく、それなりにまとも。内容にはそれほど派手な事件も…

「行ってはいけないアジア」

竹内書店新社アジア編集部編 竹内書店新社。全体は7章で「いてはいけない」、「訪ねてはいけない」、「入ってはいけない」、「食べてはいけない」、「買ってはいけない」、「泊まってはいけない」、「乗ってはいけない」。それぞれ、ごく当然の知識から、そ…