2005-01-01から1ヶ月間の記事一覧
完全犯罪のコレクション、という事になっているが、実例はマヌケで自信過剰、世間知らずな犯人ばかり。「刑事コロンボ」に出ているように、知的で計画的な犯罪者は居ない。死体を冷蔵庫に保存していた連続猟奇殺人犯ジェフリー・ダマー、執事による絵画盗難…
マーク・フォースター監督。ピーターパンの上演から100年。感動路線で押さえた演出は成功しているが、デュ・モーリエ夫人やバリ夫人などステレオタイプ過ぎて微妙なズレが感動を薄れさせる。ジョニー・デップは悪く無いが狙い過ぎ、ケイト・ウィンスレットは…
周達生。アジアの食文化をフィールドワークする著者が語る、奇食とその文化的背景。クジラなどの睾丸料理、ベトナムのビトロン、便汁菜(腸の濃汁、中国トン族など)、犬肉などなど。雑学的でまとまりは無いが、興味があるから面白い。 http://www.amazon.co.j…
行定勲監督(「GO」)。若い役を演じる吉永小百合は頑張ってはいるが上品過ぎ、若い頃の味が無い。金も役者もかかっている割には映像、演出すべてのレベルが低い。時代のドラマ性の割には盛り上がりに欠ける平坦な物語だし、渡辺謙の役どころもヘン。同時代を…
夏原武、黒丸。霊感商法、紹介屋詐欺はいかにも有りそうで単純、共済組合詐欺(マルチ商法)は複雑でクロサギ側も手が込んでいて面白い。前回(id:zom-1:20041104#p1)登場の刑事との絡みはほとんど無く、もうちょっと人間が絡んで来ないと物語に厚みが出てこな…
関崎俊三。6巻(id:zom-1:20040828#p3)で完結だと思っていたが続いていたのか。TVドラマ化で弾みがついたのか、次巻まで続く長い話となっている。幻のストミュ、なかなか面白い展開で続きが気になるが、ちょっと冗長な印象。 http://www.amazon.co.jp/exec/ob…
井筒和幸監督。1968年の京都、朝鮮高校の番長の妹との恋物語という設定は上手い。「イムジン河」の使い方は格調高く、印象的に残る。井筒がいかにも好きそうな喧嘩シーンはちょっとキツイ。説教臭さと暴力をもうちょっと押さえたら、かなりの名作と言われた…
新年なので一品目だけ素食。豚足を紅焼と姜醋の二種類食べ比べるのがちょっと面白い。一番好きだったのは秘製魚頭、鯛の頭を揚げてから煮込んだもの。 http://homepage.mac.com/zom/Blog/PhotoAlbum86.html
CATVのディスカバリー・チャンネルでやっている「怪しい伝説」が面白い。さまざまな都市伝説を科学的に検証してみせるという番組だけど、SFXが専門の二人のキャラがいい。検証がエスカレートして、最後には無意味に破壊するまで突っ走る二人のキャラが楽しい…
- HARD EVIDENCE:how detectives inside the FBI's sci-crime lab have helped solve America's toughest cases - by David Fisher 登場人物全員がリンカーン・ライムの様なハードな科学捜査官のノンフィクション。毛髪、繊維、指紋、DNA、塗料、ガラス、筆…
源孝志監督、江国香織原作。お洒落に奇麗に作ろうと思えば思うほど、作り手の薄っぺらさが目立ってしまう。クライマックスからラストまでが長くて退屈だった。黒木瞳、岡田准一、松本潤ら演技は悪く無いにしてもあの映画の中ではまるで生きてこない。松本潤…
フェデリコ・カルパッチョ、木暮修訳、梅吉写真。どー考えても偽イタリア人だろうと思われるカルパッチョの洒落っ気とボケ、注釈でつっこむ木暮のコンビネーションは楽しいのだけど、前の「優雅な倦怠」の方がまだ面白かった。今回は京都、長野、日本海側な…
奥浩哉。前巻(id:zom-1:20040814#p2)からの黒服軍団との対決、新たなミッションで物語が大きく展開…なかなか意外な展開を見せてきたが、この後で黒服集団とどう繋がるのか??んー、うまくまとめて欲しい。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/40887671…
一回アートワークが表示されなくなったiPodは、全部入れ直さないと駄目かと思ったら、"iPodでアルバムのアートワークを表示を"のチェックを外して同期、その後でチェックを入れて再び同期、で表示される様になる事が判明。アートワーク絡みはbuggyだ。
AppleのTIL=300248によると、iTunesからiPod Photoへ”自動的にアップデート"してから"手動で管理"した後のアートワークが表示されなくなるそうだ。どう見てもバグだから修正されるのを期待…、それより大きな問題を発見。iTunesを同期させてない他のMacにiPod…
橋口たかし。14巻(id:zom-1:20041109#4)でバトルが終了したと思ったら、新たにパネルパズル形式のパン対決…。ネタ切れも甚だしい。パン自体にはまるで愛情が感じられないし…アニメの放送を見ると初期のパンはちゃんとしていたなあと感慨深く思い出す。 http:…
猿渡哲也。4巻(id:zom-1:20041109#7)で始まったハイパーバトル、いよいよ灘神影流の熹一と新堂流の新堂万次の関節技対決。しかし今一つ、突き抜けてないかなあ。空手の宮下和香はあっさり消えるし。自衛隊員は「バキ」のガイアみたいな面白さは無いし、さら…
雫井脩介。文春ミステリ一位、このミス八位。この作家は、「火の粉」「虚貌」と出だしの素晴らしさの割に、後半があまりに杜撰でがっかりだった…不安半分に読み出したが結果的に面白かった。劇場型捜査という名前の割に内容はショボイ、植草の行動がちょっと…
三谷幸喜の対談集、相手は八木亜希子、十朱幸代、西田ひかる、桃井かおり、緒川たまき、安達祐実、平野レミ、林家パーなどなど。最初に書かれているように、初対面の二人が話題を見つけ打ち解けていく過程を描く戯曲とも読める、会話が途切れる気まずい空気…
江戸後期の歌川国芳(くによし)、幕末明治の河鍋暁斎(きょうさい)、この二人を役者絵、武者絵、美人画、戯画と対比させながらの展示はなかなか面白い。新鮮な目で観られる(大学教養の美術は浮世絵だったんだがなあ…)。暁斎の幅17m役者妖怪引幕は圧巻、酒を…
塚本晋也監督脚本撮影美術編集。交通事故により記憶を失った高木が医学部の実習で解剖に執着していく…浅野忠信の秘めたる狂気の演技は上手い、ヒロインの柄本奈美、KIKIも印象的。もっと塚本的な渾沌に突っ走るかと思ったが、非常に奇麗で心地よい幕切れ。……
茂木健一郎。茂木の本を続けて「脳とクオリア」(id:zom-1:20041209#p1)「意識は科学で解き明かせるか」(id:zom-1:20040110#p2)と読んだが、心脳問題についてこの本が一番まとまっていて、横道にそれる事無く、分かっている事分かっていない事が明確に書かれ…
「印度放浪」以来、藤原新也は嫌いじゃないが今回は内容よりは、カメラがR-D1、出力がインクジェット、紙が米国のみ発売のマット系用紙ベルベットファイン、というのが関心な所。力を抜いた作品はなかなか面白い、レンズの使い方もR-D1らしいなと思う。赤の…
大林宣彦監督、宮部みゆき原作('98直木賞)。1996年の嵐の夜、千住の高層マンションで起きた一家四人惨殺事件、それを巡る人間のつながり…。原作はまだ読んで無いが評判はいい。数百人による証言の集合である小説は映像化不可能と言われたそうだが…確かに難…
● 2004年 ノンフィクション 読書ベスト10 1.「テクノロジー・ウォッチング」(id:zom-1:20041029#p1) 2.「デブの帝国」(id:zom-1:20041114#p1) 3.「調理場という戦場」(id:zom-1:20041019#p1) 4.「本当の戦争」 (id:zom-1:20040815#p1) 5.「盲目の時計職人」(…
天外伺朗、茂木健一郎の対談形式。心脳問題を中心の話ではあるが、量子力学、ペンローズと話が拡散し、肝心の問題へのアプローチが曖昧。そもそも天外伺朗ってのがなあ…。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062572850/
大谷健太郎監督(「avec mon mari」)、土田英生原作。大阪-札幌の寝台特急トワイライト・エクスプレスという閉鎖された空間、詐欺師集団6人の裏切り、駆け引き…難しそうだが魅力的な設定。椎名桔平、中谷美紀、妻夫木聡、田辺誠一などと顔触れはいいし、それ…
いしぜきひでゆき、藤栄道彦。1巻(id:zom-1:20040905#p3)では多かった客の無理な頼みを解決、コンシェジュの本領発揮というのが少ない。911の使い方なんか泣かせてくれて上手いのだけど。異色のネタなので本業の所で頑張って欲しい。(ハリウッド・スターの顔…
ティム・ストーリー監督。リュック・ベッソンが脚本製作をやっているようだが、フランスで作った「TAXi」「TAXi 2」よりも、それぞれのキャラもいいし、細部もよく出てきているしスピード感もあって面白い。特に見た目肝っ玉母さんのクィーン・ラティファを…
トニー・スコット監督(「トップ・ガン」)、原作はA.J.クィネルの処女作「燃える男」。クィネルの代表的キャラクター、クリーシィを演じるデンゼル・ワシントンは意外に似合っている印象。舞台はイタリアからメキシコの現代に移しているが、妙に忠実な所な所…