電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「月光の囁き」

塩田明彦監督脚本、喜国雅彦原作、水橋研二、つぐみ、草野康太、関野吉記、井上晴美。紗月(つぐみ)は極普通の少女だが、拓也(水橋研二)はフェティシズムマゾヒズムな愛情を求めている。「谷崎潤一郎を漫画で」という喜国雅彦の原作の意図は判るけど、なんか今の時代に合わない様な気がした。ショッキングでも無く、単にヘンに感じるだけ。倒錯の愛を越えた向こうにある純愛みたいなモノはまるで見えて来ない。映画は、原作のイメージよりは、ずっとまともな感じがする。これは映画向けにスポイルされているのか?原作の方がもっと変態っぽい感じがしたけど。どっちにしろ、あんまり好きになれなかった。