電子竹林:Blog

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「メトロポリス」

りんたろう監督、手塚治虫原作、大友克洋脚本、名倉靖博キャラクターデザイン/総作画監督平田修美術監督本多俊之音楽。超高層ビルジグラットが完成間近の巨大都市国家メトロポリス。人造人間開発のロートン博士を追いやってきた、私立探偵伴俊作(ヒゲオヤジ)とケンイチ少年は、ロボット刑事ペロと共に捜査を進める。権力者レッド公、マルドゥク党のロック、レッド公の亡き娘ティマそっくりの人造人間を開発するロートン博士などが絡む…。「ロストワールド」、「来るべき世界」と共に手塚治虫の初期SF三部作の一つ「メトロポリス」が原作。フリッツ・ラングの「メトロポリス」を観る前に作られたというが、人造人間という設定や世界観は似ている。あまりにCGっぽくてセル画と噛み合ってない所に、まだCGを使いこなせていない日本のレベルを感じてしまうが、映像としては手塚治虫的なレトロな世界と、大友克洋的な混沌とした世界が不思議と上手く混ざり合っているのが気に入った。ストーリは、ちょっとまっすぐ過ぎてヒネリが感じられないけど、まあ嫌いじゃない。ラストの盛り上がり方はなかなかよいし。宣伝文句によれば製作期間5年、総作画枚数15万枚、総製作費10億円。