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「青の炎」

 蜷川幸雄監督、貴志祐介原作、二宮和也松浦亜弥鈴木杏山本寛斎中村梅雀秋吉久美子唐沢寿明竹中直人

 同名原作の映画化、ほぼ原作に忠実。主人公、櫛森秀一(二宮和也)は高校生。母(秋吉久美子)と妹との三人暮らしの所に転がり込んで来た、10年前に離婚した父親の曽根(山本寛斎)の暴力に悩む。法律では解決出来ずに完全犯罪を計画する…。

 原作の前半では強く感じた、犯行に及ぶまでの切なさ、純真さはまるで感じられず、単なる凶悪犯罪者にしか見えない。殺しについては映像にすると生々しく、さらに主人公に共感出来ない。二宮和也松浦亜弥ともに悪くは無いのだけど、ちょっと違うっていう感じが強い。

ラストは原作同様、やはり最悪のまとめ方だと思う。