電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「夏のロケット」

川端裕人。高校時代にロケットを作っていた5人の仲間は、材料工学の清水、ロケットの設計の日高、宇宙開発の商社の北見、ミュージシャンの氷川、そして主人公の新聞記者高野と違う道を歩んだ。日高は過激派によるミサイルの暴発事件が、かつての仲間の設計である事に気がつく…。第15回サントリーミステリー大賞。理系、技術屋には面く読めると思う。オタク心をくすぐられる詳細な描写や、ロケットに関する様々な蘊蓄が楽しめる(「白鯨」の鯨雑学みたいなもんだ)。洗練されてない部分はあるが、好きな小説である。「ライトスタッフ」、「ロケット・ボーイズ」、「NASA浦沢直樹などを思い出した。

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