電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「トゥモロー・ワールド」- Children of Men -

アルフォンソ・キュアロン監督脚本(「…アズガバンの囚人」)、P.D.ジェイムズ原作「人類の子供たち」、エマニュエル・ルベッキ撮影。人類に子供が誕生しなくなってから18年たった2027年のロンドン、エネルギー省官僚のセオ(クライヴ・オーウェン)はジュリアン(ジュリアン・ムーア)率いる地下組織Fishに拉致される…。ファンタジーでは無く、久々にSF映画を観たという印象。絶望的な近未来の世界、運命に流れされていく主人公たち。明確には語られず暗示されるだけ、ある時は宗教的に、ある時は詩的にメッセージが盛り込まれている。ジャスパー(マイケル・ケイン)の70歳ジョン・レノン風な姿、Fishはキリスト教の暗示か、処女懐妊、Keyという名前などなど気になる事多数、原作を読まねば。多様される長廻しが紡ぎだすタッチがいい、特にラストに近い戦闘シーンでの移動撮影は圧巻。

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