「クィーン」- The Queen -

スティーヴン・フリアーズ監督、ピーター・モーガン脚本。1997年8月31日、パリでダイアナが交通事故により急逝。すでに民間人となったダイアナには弔意を表さない王室に国民の不満が高まり、ブレア首相(マイケル・シーン)はエリザベス二世(ヘレン・ミレン)の説得を試みる…。わずか10年前の事件を舞台に現存の英国女王や首相を描くというのに驚き。現実との差は分からないが、女王の伝統を守る立場と人間としての静かな内面を描くという意図は極めて上手く成功している。地味ながら心に沁みる作品。首相夫人のシェリー・ブース、女王の夫のエディンバラ公も役所として面白い。

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