電子竹林:Blog

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「ぼくを探しに」- Attila Marcel -

シルバン・ショメ監督。幼い日の両親の死以来、言葉を発することができないポール(ギョーム・グイ)はピアニストを目指しながらダンス教室を営む伯母姉妹に育てられた。ある時、同じパアルトマンに住むマダム・プルースト(アンヌ・ル・ニ)と知り合い奇妙なお茶で過去のわずかな記憶を取り戻すが…。「イリュージョニスト」(id:zom-1:20110327#p1)のアニメ監督による初実写映画。プルースト失われた時を求めて」をモチーフにしているように記憶を巡る物語。アニメ作品でもそうだった鮮やかな色彩と柔らかな光線、風変わりな人物たちとちょっとファンタジックな映像ではあるけれど、真実の記憶の残酷さというのを見せてくれるのも、この監督らしさかもしれない。最後はちょっとショッキング。真実の残酷さも含めて人生なんだという、監督らしいヒューマニズム感を感じする。奇麗にまとめていて印象的にはほのぼのしている。

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