ヤン・コマサ監督。少年院を仮釈放されたダニエル(バルトシュ・ビィエレニア)は田舎の製材所で働くが、教会の司祭と勘違いされ代わりを務めることになる。そして、かつて村で起きた悲惨な事故をマルタ(エリーザ・リチェムブル)、リディア(アレクサンドラ・コニェチュナ)たちから知るが…。ポーランド映画。バイオレンスなトコもあるけど、基本はヒューマンドラマな展開。地味ではあるが、飽きさせない展開で監督の巧さを感じる。ポーランドの地方の人間関係や宗教観は興味深い。監督は「ヘイター」の人で、都会とテクノロジーの「ヘイター」の世界からは真逆な舞台で、田舎で保守的。だけど物語全体の社会性も高いし、深く考えさせる上手さを見せてくれる。
