HIKARI監督。かつて歯磨き粉のCMで一世を風靡したものの、いまは売れない俳優のフィリップ・ヴァンダープルーグ(ブレンダン・フレイザー)は、多田(平岳大)が経営するレンタル・ファミリーで働きはじめる。フィリップは、小学校受験の美亜(ゴーマン・シャノン眞陽)の父親役や、認知症のかつての有名俳優・長谷川喜久雄(柄本明)への取材記者などを演じていくが…。ブレンダン・フレイザーが東京のレンタル・ファミリーで働くという単純な話ではあるが、どのシーンも丁寧に作られ深みがあり、繊細でエモーショナル。映像も計算された美しさがある。お受験の少女と、柄本明のエピソードをうまく平行して絡ませていくところは、コントラストを綺麗に出し演出も見事。このHIKARI監督は初めて観た。知らない人にはどうでもいい事だが、Apple TV+のドラマ「モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ」では、SF的な訳アリで、平岳大の母親が山本真理という役なので、この映画ではクスっときた。