電子竹林:Blog

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「東京夜曲」

市川準監督の新作。もう市川準は完全に自分のスタイルを確立してしまいました。第二の小津安二郎を目指しているのか、このかたくなスタイルへの固執は興味深いモノがあります。思えば、オムニバスの「ご挨拶」あたりではほとんどでき上がっていたスタイルでしょうか。「トキワ荘の青春」もそう。ストーリは語っても、ほとんど意味ないでしょう。大きな盛り上がりもない淡々とした展開とスタイルを楽しむ映画かもしれません。「乱気流」- Thurbulence -予告編からの印象では、乱気流による航空パニックという単純な図式で見ていたけど、実はもっと複雑。殺人犯の護送、嵐への突入、スチュワーデスの活躍、なかなか面白いストーリでした。荒っぽい展開ではあるけど、航空機内の密室性をうまく使っていて新鮮。今までにない航空機の使い方をしています。思ったよりずっと面白かった。お願いだから、一度、この映画を機内上映で観てみたい(^^)。