電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「図書館の死体 」- DO UNTO

OTHERS -。ジュフ・アボットハヤカワ文庫アガサ賞、マカヴィティ賞の最優秀処女長編受賞作。「死の蔵書」で、ジョン・ダニングは古書店を舞台に名作を作ったが、これは図書館が舞台。と言っても、ダニング程には本へのこだわりは無い。どちらかというと、死体が持っていたリスト、住民の名前と新約聖書の引用、この引き起こす謎が面白かった。聖書に馴染みの薄い日本人にはつらいモノがあるけど。田舎の町と善良な人々と図書館、そこの若く気のいい館長、そして死体。このアンバランスな感覚が面白い。