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「リボーン」☆- Reborn - F.Paul Wilson

F・ポール・ウィルスン 扶桑社ミステリー売れないホラー作家、ジム・スティーブンスが遺伝学で有名なハンリー博士の遺産相続人に指名される。そこから明かされるジムの出生の秘密…。遺産絡みのホラーの設定は、ちょっと「悪魔のワルツ」を連想させる。「ローズマリーの赤ちゃん」も連想させるかも。「ザ・キープ」から「ナイトワールド」までの「ザ・ナイト・ワールド・サークル」のシリーズの第4部にあたり、魔人ラサロムの復活の秘密などが明らかになる。さすがにF・ポール・ウィルスン、文章、ストーリー展開は上手い。ラストがイマイチ盛り上がりに欠けるところも今まで通りかもしれないが、楽しめる。従来と違って、遺伝子操作など、ちょっとサイエンス色が入っているのが面白い。そもそもウィルスンは「ホログラム街の女」みたいなSFも書いているけどね。