電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「さらばカタロニア戦線」上-Tapestry of Spies - Stephen Hunter

ティーブン・ハンター 冬川亘訳 扶桑社ミステリー1936年秋、スペイン、英国の詩人ジュリアン・レインズは共和国軍でファシズム反乱軍と戦い英雄となっていた。レインズがソ連のスパイではないかという疑いから英国MI6ホリー=ブラウニング少佐はケンブリッジ時代の友人、ロバート・フローリーを派遣する。ソ連情報部、ドイツ義勇軍、なぞの金塊、が絡み合うスパイ戦。ちょっと「パナマの仕立屋」などのジョン・ル・カレを連想させるスパイもの。ロマンチシズムはあるが古くさく、展開はダラダラしていて、面白くは無い。「狩りのとき」の様な、小気味よい洗練されたストーリ展開は感じられない。スワガー・シリーズのヒットで古い作品を引っ張り出して来ただけなのか。